NEWS&BLOG

INDIVIDUALIZED CLOTHING SUMMER/SPRING 2022

INDIVIDUALIZED SHIRTS | INDIVIDUALIZEDSHIRTS

みなさまこんばんは、ショーゴです。3月も中盤に差し掛かり、やっと「暖かくなりました」でブログを書き出せます。いよいよ秋冬物をタンスに片付け衣替えをしようというこのタイミングで、待ちに待った新作のお披露目。

アメリカから到着したパッキンを開けて新作を手に取るのはいつだって嬉しいものですが、とりわけ今回は興奮がすぎました。今か今かと待ち続けて数ヶ月、ついに店頭に並ぶのはINDIVIDUALIZED CLOTHINGの2022年春夏新作。

2020年にはネイビーブレザーが集結、21年はネイビーとグレーのフランネルブレザー…我々USONIAN GOODS STOREが「リアルなアメリカ」を発信する上で、INDIVIDUALIZED SHIRTSと共に不可欠な存在となったINDIVIDUALIZED CLOTHINGですが、来たる明日3月14日、遂にデビューを飾る22年の新作はスーツです。

1919年に創業、100年以上の歴史を誇るENGLISH AMERICAN。テーラリングファクトリーとして数々のブランド、ショップのOEMはもちろん、軍用の制服製造も手掛けていました。米国の名だたる政治家たちをも顧客に抱える、まさにアメリカ人によるアメリカ人のためのものづくり。1978年には、INDIVIDUALIZED SHIRTSが中心となって誕生したアメリカ屈指のカスタムファクトリーのグループ会社、INDIVIDUALIZED APPAREL GROUPの傘下に入り、今では希少となったMADE IN USAを貫き通しています。

彼らが100年を超える歴史の中で培った技術、数多くの顧客に寄り添うことで得た知恵、それらを集結させて誕生したプライベートブランドこそがINDIVIDUALIZED CLOTHINGなのです。

スーツと言っても肩肘張って着なくてはならないものではなく、シティーレジャーをテーマに掲げる今季のインディビと合わせられるような、良い意味で砕けた雰囲気のサマースーツ。

LINEN JACKET/PANTS in BEIGE
162,800/38,500 in-tax

春夏という響きから連想させて、まず思い浮かぶスタイルのひとつがベージュのリネンスーツ。ブルックスブラザーズやラルフローレンといったアメリカントラディショナルの代名詞的ブランドのルックブックを開いても、必ずと言っていいほどに春夏のラインナップには登場するサマートラッド定番中の定番です。しっかりとコシがあり、見た目が軽くなりすぎない深みのあるライトブラウン。昨季のフランネルブレザーとベースは変わらずも、いくつか意味のあるアップデート。

WOOL FLANNEL BLAZER (2022AW)

パッと見て気づかれた方もいるのではないでしょうか。昨年のブレザーはおよそ3インチ、今季のジャケットは約4インチ。たった1インチの違いですが、ラペル幅はそれほどに見た目の印象に大きな違いを生み出します。よりゴージャスに、伝統的なアメリカントラディショナル。

LINEN JACKET/PANTS in BLACK
162,800/38,500 in-tax

正統派が先のベージュだとすると、定番からは少し外れたこちらのブラックリネン。カラフルな色彩や柄織物を好むアメリカントラディショナルとはある種逆方向に尖ったアレンジです。しかし仕様に目をやれば、薄い肩パットのナチュラルショルダー、3パッチポケット、段返り3ボタン、フロントのノーダーツ、センターフックベント…これでもかというほどにアメトラなディテール。親和性の薄いオールブラックと出会うことで生まれた、唯一無二のオリジナリティ。

これが探せばありそうなウールサージやフランネルではなく、リネンだという点も見逃せません。重苦しい印象はなく、真っ黒なのに不思議と醸し出すリゾートな香り。ラペルだけでなくアームホールも前作から少しだけ広げました。男らしく、気軽に纏えます。

袖は4ボタン開き見せ。古いスポーツコートを見ると1つだったり2つだったりブランドや年代によってさまざまですが、今回は組下を合わせたスーツらしく、最もクラシックな4ボタン。「ありそうでない」とはこのことでしょう。

1960’s “Simplicity” Sewing Patterns

フランネルブレザーは胸ポケットがスラッシュでしたが、春夏のスーツは全てパッチポケット。どちらがアメトラ的だ、みたいな議論はありがちですが、実際にはどちらも当てはまるが正解でしょう。アイビー全盛の50～60年代の資料を覗くと確かに混在しています。強いて言うなれば、3パッチは「あえて」時代性を強く打ち出したようにも見てとれます。

SEERSUCKER JACKET/PANTS in WHITE and GRAY
143,000/31,900 in-tax

最後はストライプのシアサッカー、ど直球アメリカントラッドです。ブラックリネンに比べれば珍しくはないですが、改めて袖に腕を通すとなんとも素晴らしい。白地に走るストライプはブルーではなくグレー、ネイビーブレザーに負けず劣らずな安心感です。ジャケットの話ばかりしてしまいましたが、パンツはプレーンフロントでまっすぐ落ちるストレート。着丈がしっかり長めにとられたジャケットとの相性が抜群なアイビースーツに仕上がっています。