みなさまこんばんは。ここ最近のブログは新入荷の紹介が続いていましたが、今夜は気分を変えてINDIVIDUALIZED SHIRTSにおける「FIT」ごとのシルエットの違いを見ていきます。はじめてのインディビを検討されている方はもちろんですが、すでにFITを理解されている方も箸休めで復習してみてくださいね。

お店による別注や、お客様個人でのカスタムオーダーを除き、インディビジュアライズドシャツの既製品であれば必ず襟元に縫い付けられる「～FIT」の小さなタグ。ブランドネームの下に付いた数字のタグが首回り-裄丈(各インチ)を指示しているのは他の様々なメーカーと同様ですが、このFITとはいったい何なのか。

フィットという言葉から連想できる方もいるかもしれませんが、その答えは「シルエット」。例えば同じサイズ15-32であっても、SLIM FITとSTANDARD FITとではシャツのシルエットが違うというわけです。もちろん首回り-裄丈は同じ。

定番としてご用意するのは「STANDARD FIT」「CLASSIC FIT」「SLIM FIT」の3種類。インディビジュアライズドシャツ王道のケンブリッジオックスフォードを着用してその違いを見ていきましょう。
(着用するシャツ: すべてケンブリッジオックスフォード15-32／着用モデル: 170cmやせ型)

 

STANDARD FIT

サイズ(cm)
14 着丈66 /肩幅40 /身幅97 /首回り35 /カフス22
14H 着丈69 /肩幅41 /身幅102 /首回り36 /カフス23 
15 着丈71 /肩幅42 /身幅107 /首回り38 /カフス24 
15H 着丈71 /肩幅43 /身幅112 /首回り39 /カフス26
16 着丈71 /肩幅45 /身幅117 /首回り40 /カフス27 
16H 着丈74 /肩幅46 /身幅122 /首回り41 /カフス28

STANDARD FITのサイズチャートはこんな感じ。MADE IN USAなので製造はもちろんインチ単位、表記はセンチに変換して少数点以下を四捨五入しているので誤差はあります。インディビに関わらず、アメリカ製のシャツは個体差があるので細かくサイズをチェックしたい方は試着がマストです！

はじめに紹介するのはSTANDARD FITです。スタンダードと名乗るだけあって店頭に並ぶ既製品の7～8割はこちら。ドレスシャツという視点で見ればややゆとりはありますが、着丈も短く全体のバランスはすっきり。FITはあくまでシャツの実寸だけを示しますが、シルエットに合わせてやや小さめな胸ポケットを標準装備としています。例外もありますが、ポケットをみれば一目でどのフィットかがわかるのも、シャツブランドらしいところ。

こちらをスタンダード＝基準として、続く他のFITを見ていきましょう。

 

CLASSIC FIT

サイズ(cm)
14 着丈68 /肩幅41 /身幅106 /首回り35 /カフス21
14H 着丈71 /肩幅43 /身幅111 /首回り36 /カフス22
15 着丈73 /肩幅44 /身幅116 /首回り38 /カフス24
15H 着丈73 /肩幅45 /身幅121 /首回り39 /カフス25
16 着丈73 /肩幅47 /身幅127 /首回り40 /カフス26
16H 着丈76 /肩幅48 /身幅132 /首回り41 /カフス27

アメリカンヘリテージを色濃く感じることのできるCLASSIC FIT。創業した60年代より、ニュージャージー州に構えた自社工場での製造に拘り、ブルックスブラザーズをはじめとするトラディショナルブランド・ショップのカスタムオーダー部門を請け負っていた背景なども加味すれば、最も「らしい」スタイルと言えるかもしれません。それもそのはず、カスタムオーダーからレディメイドに踏み出したINDIVIDUALIZED SHIRTSの最も古いフィットこそ、このCLASSIC FITなのです。

パンツイン、アウトどちらの着方を見ても横方向へのゆとりは一目瞭然。身頃だけでなく、肩幅や腕周りまでボリュームのあるルーズなシルエット。裾をパンツに入れた際に生まれる生地のたまりが、アメリカントラディショナルな雰囲気を醸し出します。いつもよりサイズを上げて裾を出してゆったり着たい、という方にもおすすめのFITです。

 

SLIM FIT

サイズ(cm)
14 着丈66 /肩幅40 /身幅92 /首回り35 /カフス22
14H 着丈69 /肩幅40 /身幅97 /首回り36 /カフス23
15 着丈71 /肩幅41 /身幅102 /首回り38 /カフス24
15H 着丈71 /肩幅42 /身幅107/首回り39 /カフス26
16 着丈71 /肩幅43 /身幅 112 /首回り40 /カフス27 
16H 着丈74 /肩幅45 /身幅117 /首回り41 /カフス28 

最後にご紹介するのはまだまだ知名度が低いSLIM FIT。身幅や着丈がコンパクトなのは言うまでもありませんが、特別細いアームホールがタイトなシルエットを際立たせます。どのFITであってもチェストからウエストにかけての絞りはぐるり一周で-4インチと同様ですが、脇下の実寸が異なると裾の収まりはこうも違います。ダブつきにくいという点からスーツやジャケットとの相性は抜群。それゆえにポケットは無しでのご提案です。

先のCLASSIC FITがアメリカントラッドで云々と謳った上で矛盾するようですが、SLIM FITのボタンダウンはとてもアイビーに映ります。伝統的なアメリカンドレスとは異なる、大陸的な要素が流入した60年代ごろアイビー。東海岸のシャツファクトリーネームが付いた当時のヴィンテージはこんなシルエットばかりです。こういった「何々っぽい」を見つけるのも楽しい選び方ですね。

 

新しく登場したRELAXED FITと、寸胴で動きやすいATHLETIC FIT、そして今回ご紹介した3フィットの主要５FITからなるINDIVIDUALIZED SHIRTS。オンラインでの買い物にもぜひお役立てください！
今週末はユーソニアングッズストアで本格化する春の準備を。みなさまのご来店お待ちしております。

ショーゴ

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