NEWS&BLOG

The Last One We Want This Year.

ALDEN |

 

皆様こんばんは。コウヘイです。

 

あっという間に12月下旬。メリークリスマスな時期です。

ただでさえ予定通りでも忙しい年末ですが、この時期は毎年不可解なイレギュラーもたくさん。

気づけば今年の営業は最後の週末で終わりなわけです。

 

ご家族や大切な方々へのプレゼントはすでにお済でしょうか?

そしたら最後にご自身を労る逸品が必要ですよね、、、?

 

 

 

 

 

そんなこんなで、私はずっと欲しかった物をタイミング良く手に入れました。

 

 

 

 

 

 

ALDEN / 8703  ALGONQUIN OXFORD 

 

 

ずっと欲しかったスウェードの通称 V-TIP

 

コードバンで作られるこれらはもはや入門モデル、ともいえるような人気の高さ。

良きタイミングに軍資金さえあれば、ある程度の日数で手に入れられるようにはなったかと思います。

 

その中で、なぜ私がスウェードのこれを求めたかと言いますと、

 

1. そもそもの天邪鬼。

店頭でお客様が履いてるコードバンのそれらを見ては、いいなぁと思いつつこの靴に関してはコードバンでなくもいいのでは?

と思い始めたところから、

 

2, そもそもスウェード大好き

これが本当に大きい。

毛足の長さは問わず、表革とは異なるスウェードの表情はレザーシューズでもモカシンでもスニーカーでももれなく心を惹きつけます。

また、幅広甲高なザ・ジャパニーズフィートを優しく包み込む懐の広さも大好きです。おかげで靴擦れとは無縁。

 

3.着用シーンを考えたときに、かなり遊びの利くモデルだと気づいた。

今の手持ちのオールデンは、ローファー×2、カーフのプレーントー、クロムエクセルのロングウィング。

ドレスアップ兼用でプレーントーを使いつつ、トラッドかつスポーティなモデルのラインナップを、我ながら良く揃えたと思っています。

それにしても黒が多い。失敗したくないばっかりに保守的な物選びをしてしまっていたと反省。

 

4.そしていつかは欲しいと思っていたVチップ。程よいボリュームに対してカジュアルなステッチワークは、

カジュアルパンツに対しての合わせが間違いなく良いことはわかっていました。

そして、カジュアルシーンでの汎用性の高さに対して、スーツをカジュアルダウンするために着用することはあっても、

ドレスアップシーンで履くことはないと思っていたため、Vチップを遊びの利いたマテリアルやカラーで欲しいと思い始めました。

 

 

上記の理由から、スウェードのVチップをのんびり探す旅は始まりました。

しかしながらこれがなかなか見つからない。

二次流通も幅広く探しましたが、サイズ、状態等さまざまな理由で見送り。

思い始めてから数年が経ち、だんだん忘れそうになっていたこの頃、

ライフワークの高円寺散歩にてたまたま立ち寄った古着屋さんにて出会いました。

 

 

 

所謂旧ロゴの一足。品番は8703です。

ソックシートもALDENのロゴのみ。品番からしても当時の国内インラインなのでしょうか。

気に入りすぎてかなりの頻度で着用中。もちろんある程度の休みは入れながらですが。

 

 

 

明確な情報源がないので、ここからは予想や想像も混ぜながらお話します。

有識者の方、間違っていればこっそり訂正をお願いいたします。

また、現在店頭にある ALDEN #54411 と比較しながら、皆様にご紹介していきます。

 

 

 

 

 

(左/8703 右/54411)

 

これは年代だけでなくラストや個体差、様々な原因が考えられますが、古い方がVチップのステッチの幅が広くとられています。

幅広足を持つ私にとっては、小指が膨らむことを考えれば古い一足の方がバランスはとりやすいですが、

間違いなく現在の物の方がスタイリッシュです。

 

 

 

 

 

 

 

ラスト(足型)

8703 →トゥルーバランスラスト?(予想)

54411 → モディファイドラスト

 

 

履き心地やシルエットの肝となるラストですが、ここが特異点です。

54411は多くの人を魅了するモディファイドラスト。

足裏から見た際の土踏まず部分のくびれ。そしてそこから指先に向けて広がる独特な足型。

土踏まず、足の甲部分をフィットさせ足を持ち上げ指先の自由度が高まることによる独自かつ中毒的な履き心地。

これを体感し、ハマっていったお客様は多いでしょう。

 

 

 

 

対して私物の8703はおそらくトゥルーバランスラスト。

最初はバリーかと思ったんですが、もう少し指先の自由度が高いこと、若干バリーより甲が高く感じたので、

タンカーブーツなどに使用されるトゥルーバランスと予想。

中古品なので100%信頼はできないのですが、フリマアプリなどでもトゥルーバランスラストの表記が見受けられました。

 

 

モディファイドラストはアメリカ国内ではほとんど使用されないようですので、”本国感”が増すこの仕様が、

より自身の中で価値が高まるポイントです。

 

 

 

 

 

 

アッパーは見てわかる通り。54411が牛革、きめ細かいドレスカーフです。

8703はおそらくカーフスエード。色は現在販売しているミシガンブーツに使用している、SNUFF(スナフ)というカラーより少し濃いです。

経年変化でこうなったのか、そもそものカラーリングなのか。当時の証言が欲しいところです。

 

すでに店頭ではスーツに合わせたり、ネイビーのカーゴパンツに合わせたり、今日は色の薄いチノに合わせています。

ODのミリタリーパンツにも合わせたいし、これに合うデニムを新調したいとすら考えています。

とにかく、自分の手元になかった靴なので、新鮮味をもっていろんな合わせ方をしていきたい所存です。

 

 

 

 

ドレスカーフはALDENの中でもトップクラスで好きなマテリアル。履き始めのなじみの良さと、精細なキメに似つかわしくないタフさ。

そして本当にどのモデルでも収まりが良い質感。

全てのオールデンをこのドレスカーフで欲しいほどです。

長年愛用し、手入れも怠らなければ品のある輝きは曇ることはないですし、それなりに良い意味で雑に履ける強度も持ち合わせています。

とにかく履けば、”キチンとしている感”が出ます。それに加えてモディファイドラストによる極上の履き心地。

手元に置いておくのに、こんなに安心できるシューズは他にあるでしょうか。

 

 

さてさて、話せることは無限にありますが、この辺にして置きましょう。

ここまで書いた私はすでにカーフのVチップが欲しくなっています。

着道楽というのはこういう生き物ですからね。仕方ない。

 

 

 

冒頭にお話しした、今年一年頑張った自信を労う逸品。

ALDENなんていかがですか?

 

今年頑張れたあなたは、ALDENを履けばまた来年頑張れますよ。

これ以外にも他の型も比較的多めにご案内可能です。

今年最後の週末、ご来店お待ちしております。

 

 

 

次のブログが恐らく年内最後です。

ではでは。

 

 

 

コウヘイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/12/25

line