NEWS&BLOG

INDIVIDUALIZED CLOTHING AW23: THE AMERICAN NAVY BLAZER

INDIVIDUALIZED CLOTHING | INDIVIDUALIZEDCLOTHING

誰にも強制されることなく自由を楽しむのがファッションの道理だと心得ていますが、もしもアメリカンクラシックを愛し、アメリカで仕立てられた本物の「ネイビーブレザー」を求めるのならば、8/11に発売となるこのジャケットこそが正解だと断言します。

INDIVIDUALIZED CLOTHING
クロージング専門のファクトリーとして、1919年(非公式には1800年代の後半)からスーツやジャケットの製造を手掛けるENGLISH AMERCAN。1978年には、INDIVIDUALIZED SHIRTSが中心となって誕生したアメリカ屈指のカスタムファクトリーのグループ会社”INDIVIDUALIZED APPAREL GROUP”の傘下に入り、その一員としてリアルアメリカンクローズの伝統を支え続けます。名だたるブランドのOEMやカスタムを担当し、今日もMADE IN USAを貫く彼らのプライベートブランドこそがINDIVIDUALIZED CLOTHING（以下IC）です。

WOOL OXFORD BLAZER IN NAVY
165,000 in-tax

※8月11日午後12時発売

ダーツを入れずわずかなウエストシェイプにとどめたボクシーなボディ、フロントの3パッチポケット、袖の2ボタン、インディビジュアライズドシャツ社長ジム・ハイザーお墨付きのもっともオーセンティックなネイビーブレザー。深みのあるダークネイビーのウールオックスフォードと金ボタンのコンビはここでも王道を表現。ブレザーとは何か、その答えをそのまま形にしたような1着です。

とはいえアメトラブームな昨今、クラシック回帰なのか国内外問わずさまざまブランドから本格派なブレザーがリリースされているのも事実。世の中にごまんとあるファッションブランドのブレザーと何が違うのか？細かいところまで目を凝らせば、20世紀初頭より作り手としてアメリカンドレスを支えてきた彼らのこだわりと仕事に気づきます。

まずはジャケットの生命線とも言える肩。「ナチュラルショルダー」はアメリカらしいブレザーの定義で、身体に沿った肩線こそが正義だとされています。この謂れに倣い、薄い肩パッドで仕立てたものが一般的なブレザーのアベレージ。しかしAW23のICではこの部分をとことんクラシックに追及。ネイビーブレザーが全米の制服となった1950～60年代前半のそれに見られる完全ノーパッド仕様で到着しています。この仕様でオーダーするのははじめてのことで不安が無かったと言えば噓になりますが、さすがはテーラリングの名門でした。まったくの杞憂、パッド無しでも美しく、なによりもブレザーが醸し出す力の抜けたカジュアルな雰囲気と抜群にマッチしています。

背中のデザインは当然センターに走るシームとそれに続くフックベントですが、こだわりは裏地に。アメトラな空気のネイビーブレザーであれば、今日は背抜きで仕立てられているものがほとんどです。たしかに日本の気候には使いやすいかもしれませんが、冒頭でもご説明した通り我々が求めるのは純度100%のクラシックアメリカン。シーズンもスタイルも問わず、いつだってオーセンティックを楽しめるように。総裏以外に選択肢はありません。

ラペル幅は3と1/4インチ。インディビジュアライズドシャツ社がもっともスタンダードだとする数字で、同社から送り出すネクタイの大剣も同じ幅で仕立てられています。やっぱりここが揃うと全体のバランスが整います。これだけ寄れば生地の表情も伝わりますでしょうか。いかにもドレスな綾織りのつるっとした質感も良いですが、目が粗くざらっとした平織りがなんともスポーツ由来のブレザー(本国ではスポーツコートなんて呼ばれ方もします)らしいと思うのです。

NAVY OXFORD