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INDIVIDUALIZED SHIRTS SS23: THE TRADITIONAL COLLAR

INDIVIDUALIZED SHIRTS |

ついに昨日お披露目となったINDIVIDUALIZED SHIRTS SPRING SUMMER 2023。「原点回帰」をテーマに掲げ、1961年の創業以来作り手として支えるアメリカンクラシックをいまいちど紐解くこの春のコレクション。カルチャーにとってのオーセンティックをこれまで以上に深掘りしていきます!


LOOKBOOK

シーズンの新作ともなれば、リリースされる生地の色柄に注目が集まるのは必然です。しかし定番の最解釈に乗り出した今季、生地だけでなくシャツの襟型やフィットといったスタイルにもフォーカス。アメリカンクラシックなシャツとは、なにもオックスフォードのボタンダウンだけではありません。


SS23 1ST DELIVERY

とはいえ間違いなくアメトラの代名詞ではあるボタンダウン。ブルックスブラザーズが世に送り出したとされる意匠で、アイビールック全盛の1950年代にはこの襟型のシャツが東海岸で大流行しました。ネイビーブレザー、チノトラウザーズ、ペニーローファー。スタイルとしてのアメトラはこの時代にほぼ完成していると言ってよいでしょう。歴史を振り返って代表的なものだけを「このカルチャーにはこれ以外許されない!」と限定してしまうのがファッションというジャンルの傾向ですが、こんな流れと逆行するようにさまざまな選択肢を残す存在こそがカスタムファクトリー、シャツで言うところのINDIVIDUALIZED SHIRTS(以下IS)。アメトラなテイストの「ブランド」は数あれど、リアルに根ざした作り手はそう多くありません。

そもそも、自分自身の頭にも刷り込まれたアメトラ(アメリカントラディショナル)=アメリカンクラシックという認識を崩さなければなりません。アイビールックやプレッピーを包括する前者に対して、後者はもっと広義な、時代やジャンルを問わずアメリカで愛されたクラシックな装い全体を指す言葉だと思うのです(もちろん解釈は自由ですが!)。INDIVIDUALIZED(=個人に合わせた)の名の通り、カスタムシャツメイクで顧客のさまざまな要望に応え続けるISはまさにアメリカンクラシックの体現者。旗艦店としてここ日本でシャツを取り揃える我々は、彼らの技術やアーカイブを余すことなく享受できるという幸運に恵まれています!


Collar – UNIVERSITY(BUTTON DOWN), TRADITIONAL(STRAIGHT POINT), GOLF(ROUND)

USONIAN GOODS STOREのシャツ棚を見れば、その8から9割がボタンダウン。もちろん我々の大好物であり大定番だからこその状況ではありますが、ISのバリエーション、ひいてはアメリカンシャツを今以上に楽しむ余地があるのはたしかです。ネイビーブレザーの生地を選んだ際と同じように、フラットな気持ちでジム・ハイザー氏(ISプレジデント)に質問しました。「インディビジュアライズドシャツにとっての定番はどの襟型だろうか?」。このような問いに即答してくれるのが彼の凄さであり、会社が大きくなり続ける理由のひとつでしょう。

選ばれたのはお馴染みユニバーシティボタンダウンを含む3種類。中でも、バリエーション豊富なストレートポイントから選定された「トラディショナル」は長きに渡りISを支える定番中の定番だとのこと。選択肢の多さも影響して既製品ではご無沙汰していたのが正直なところですが、そんなタイミングでもらったまさに金言。

SS23のご紹介記念すべき第1回は、本国のおすすめそのままにトラディショナルカラーから。


POPLIN STANDARD FIT TRADITIONAL COLLAR SHIRTS
IN WHITE AND FRENCH BLUE
31,900 IN-TAX EACH

トランクショー(カスタムオーダー)のご利用経験がある方ならお分かりかと思いますが、ISが用意する襟型は本当にさまざまありまして、さすがは歴史あるカスタムシャツメーカーといったところ。その中でも最も普遍的な襟型であるストレートポイントカラー、加えてプレジデントのお墨付き。ファッションのスタイルも限定しないトラディショナルカラーは、ある意味ボタンダウン以上にオーセンティックな存在かもしれません。

ポイントレングスは3インチ弱。長すぎず短すぎず、開きの具合も実にスタンダードです。ボタンダウン以外のインディビジュアライズドシャツ、トライしたことのない方も意外に多いのでは?

100%コットンのつややかなポプリンにも要注目です。ホワイトの汎用性は言わずもがな、「フレンチブルー」の色濃度はなんともインパクトがあります。ドレス(ホワイトはフォーマルにも)はもちろんのこと、夏場は1枚でカジュアルに着ても素晴らしい雰囲気だと思います。

カラーバーとの相性も2重丸です。加えてニットタイ。間違いなくアイビールックな組み合わせですが、ボタンダウンとはまた違った味がします。IS JAPANディレクター、カイおすすめのコンビです。ちなみに黄金のヒゲは染めていないらしですよ。関係ありませんね。

スタイルサンプルです。

特別な仕様ではありませんが、普段ボタンダウンばかり手にとるので新鮮味があります。わたしは今まで着たことのないフレンチブルーがやけに気分で、ちかごろやっと感じられる陽気がシャツ欲をさらに煽ります。これぞアメリカンクラシックなトラディショナルカラーのポプリンシャツ。揺るがぬ王道をぜひともみなさまのワードローブに!

ショーゴ

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2023/03/04