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MADRAS CHECK: THE IVY LOOK ESSENTIAL

みなさまこんにちは。手塚です。昨日は曇り予報を裏切られて晴天、買い物というよりは花見に出かけたくなるような陽気でした。やっと暖かくなったのでアウトドアレジャーは存分に楽しみつつ、春夏仕様への衣替えも遅れずに進めたいところです。

Original Madras Trading Company
SUMMER JACKET
Blue / Beige
M, L
52,800 in-tax each

いまさらの説明ではありますが、1950から60年代前半のアイビーリーガーが愛したスタイルを示すのが「アイビールック」です。ボタンダウンシャツにナロータイを締めて、コットンパンツとペニーローファーという装い。現代でも変わらず定番とされる組み合わせであり、より包括的な表現であるアメリカントラディショナルの象徴ともいえるのがこのアイビールックです。

TAKE IVY

名著TAKE IVYで切り取られたのがまさにアイビールックであり、1960年代中期に迎える日本でのアイビーブームのきっかけにもなりました。もっと言えば、今日ベーシックだとされる洋服・装いのベースになっているものだと考えてよいでしょう。万物が高速で移ろいゆく世の中で自分の親が生まれた時代から変わらずに60年とは、月並みですがとんでもないロマンだなと感心します。そんな当時のアイビーリーガー達が、シャツからパンツ、そしてジャケットと夏になれば決まりごとのように身にまとっていたのが「マドラスチェック」です。

現代では夏らしい複数色の格子柄のみを指す言葉としても解釈されるマドラスですが、元々は南インドに存在した同名の地で織られる天然草木染めの布地でありました。その美しさが評価されていつのまにか世界中に広まり、アメリカにおいても大手日用品通販企業シアーズのカタログでは19世紀からマドラスチェックのシャツが見つけられるほか、1920年代ごろには東海岸を中心に衣料用織物として広まりを見せていたようです。

ORIGINAL MADRAS TRADING COMPANYは、1970年よりニューヨークに拠点を構えながらインド固有の産業である本物のマドラスチェックを次代に残す特別な価値のあるブランド。彼らが定義するマドラスチェックとは、100%コットンの糸染めであり、2色以上から成る不均一な柄の平織り。そして何よりも大切なのはそれがマドラス(インド)で手織りされているということです。設立から今までエンパイアステートビルを望む38番街にオフィスを構え、米国内の名だたるブランドに本物のインディアンマドラスチェッククロスを提供し続けています。

その存在だけでアイビーを、1960年代の東海岸の空気を香らせるマドラスチェック。ユーソニアンで初のお披露目となる今季はアイコニックなジャケットでお楽しみいただきます。

直球にサマージャケットと名付けられたこれがまた絶妙なバランスで、細めのラペルと長めにとられた着丈、なだらかに落ちる肩のラインとミシンでたたいただけの袖先。とことんラフで軽くてハーフコートのような縦横のバランスが60’sムードなアンコンブレザーです。カジュアルなジャケットなんて非構築的であればあるほど着やすいですからこれ以上はなかなかないですね。