ファインアンドダンディに初めて足を踏み入れたのは、2017年の秋。カジュアル全盛のこんな時代に、アメリカメイドの紳士小物を専門とする彼らだから、洋服に対する愛情をひと際深いはず、と、当時勝手に想像した僕はどうしても一度会ってみたくなり、前職の出張でNYに訪れた際、気合で時間を作って訪れた記憶があります。

アメリカを感じる雑然としたレイアウトの店内ながら、不思議と宿る統一感に胸を高ぶらせ、その時店番をしていたオーナーのひとり、エンリケと言葉を交わしました。「ナイススーツ！」と来ていたスーツを褒められ、すっかり上機嫌になった僕は何点か商品を購入して、お店を後にしました。

Left: Matt
Right: Enrique
Photo from Fine And Dandy 

USONIAN GOODS STOREでは昨年2022年から本格的に取引をスタートしまして、今年の4月、実に5年ぶりに彼らのお店にお邪魔できました。5年前と変わらず、アメリカンクラシックを煮詰めたような店内。リアルアメリカーナを伝えていくことを使命とするUSONIAN GOODS STOREが取り扱うべき商品たちであると改めて実感します。

昨年から継続的に揃えているタイバー・カラーバー・カフリンクスの3大紳士小物 (今命名しました) は、今回ももちろん買付けしてます。

TIE BARS & CUFF LINKS MADE IN USA

特にタイバーに関しては、前回は遊びの効いたポップなもの多かったので、落ち着いたデザインの中で幅を持たせてます。お好きな幅、長さ、色で選んでください。どれを選んでももちろんアメリカ製です。

買付けている身としては、やはりどういった人々がファインアンドダンディの客層なのか気になるところです。やっぱりクラシック好きなお客さんが多いの？と聞くと、面白い話がでてきました。なんと、あのラルフローレンが一番のお客だそう。と言っても、もちろん本人でなくブランドの方です。毎週のように100個単位で買っていくらしく、オーナー、マットの見立てでは、「多分お客さんに配ったり従業員の制服として支給してるんじゃないかなぁ」とのこと。ラルフのお墨付き、ということで、これ以上の野暮な説明は省かせていただきます。アメリカ製の金属小物、お手頃プライス。それだけでいいじゃない。

TIE BARS MADE IN USA

COLLAR BARS MADE IN USA

彼らはポケットスクエアも独特です。一家に一台、もとい、一紳士に一枚の白リネンは当然のリストックとして、面白い柄物も買ってきました。オンラインストアで全容をチェックしてみてください。

POCKET SQUARES MADE IN USA

今や希少となった価値、MADE IN USA。それでも僕らが隙あらばこれを追い求めるのは、アメリカ製だからいいわけではなく、それを貫かんとする姿勢に心打たれるから。そんな彼らがこだわる、MADE IN USAの紳士小物を通して、ニューヨークにある小さな紳士用品店に少しでも想いを馳せるきっかけになれば嬉しいです。

オンラインストアはこちらから。

ハヤノ カイ