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I’m ALPACA from BOLIVIA：USONIAN SPORTS WEAR

我々が日々生活をしているここ東京は平均標高が22mだそう。
標高というのは一般的に高ければ高いほど気温は下がり生物が生きていくには厳しい環境になっていくものなので、その観点からみると東京は気温がそこまで低いこともなく生物が生きやすい環境にあるといえましょう。

しかし寒い。何と言おうと冬になれば東京でも寒いです。家では暖房をつけ、分厚い羽毛布団にくるまりながら寝る。外出時のセーターは欠かせません。標高22mからこんなことを言っているなか、世界には標高3000ｍ以上の高地にて自分の体毛のみで暮らす生き物がいるのです。

南アメリカ大陸はボリビアにて生息しているアルパカは、3000m以上の環境で暮らしているため非常に上質な毛糸を持つ生き物として知られています。ウールよりも細い繊維からなるうえ、中心が空洞になっているために暖かい空気を溜め込むことができ、軽量で保湿性に優れることからウールよりも軽いうえに暖かい。1日の寒暖差が25度以上ある高地での厳しい生活を耐え抜くのにも納得です。

そんな3000m級の装備を22mにてお借りしましょう。
ボリビアより到着したそれらはピュアアルパカ毛100％仕様です。

USONIAN SPORTSWEAR
”ARNOLD SWEATER JACKET”

USONIAN SPORTSWEAR
”BIRDS EYE SWEATER”

序盤にアルパカの話をし始めた時点で以前より我々のお店を愛してくださっている皆様は気づいていたかもしれませんが、今年もUSONIAN SPORTSWEARよりバーズアイニットとカーディガンが登場です。
そろそろ当店の定番となりつつあるため商品の説明は前回のブログからご覧いただければと。今回は割愛です。
じゃあ何のためのブログなのという声が聞こえてきそうですが、序盤にお話ししたアルパカについての話を少し。

アルパカ素材は、紀元前のインカ帝国時代より使用されてきたとされていて、その品質から「神の繊維」と呼ばれ特別な儀式や王族の衣服に使用されてきたとのこと。
アメリカで最初にアルパカ素材が登場したのは19世紀末～20世紀ごろのペルーの輸入品としてでした。ヨーロッパでの高級ファッションや布地として広まったものが、アメリカにわたってきたと考えられているようです。しかし、この時はまだまだラグジュアリー目線でのみの人気でしたので、我々の愛するアメリカンクラシックと言えるような品々にアルパカ素材が使われるまでにはもう少し時間が必要です。

1930年代～1940年代にかけて、ようやくアルパカ素材がアメリカにて一般的に商業化され始めます。このあたりにてようやく、かのブルックス・ブラザーズやラルフ・ローレンといった我々にとってもなじみ深いブランドたちがアルパカ素材を使用し始めるようになったとのこと。主に高級コートなどで使われることがおおかったようですが、ニットウェアにも使われ始めると徐々に人気を博し、今に至るという事です。

そうです。ここにきてようやっとusonian sports wearの源流にたどり着くわけですね。
その後のアルパカニットウェアの台頭はアメリカンクラシックウェアを探し求めている皆様も知る通り、現在の古着市場でも高い人気を誇ります。
かなりざっくりと簡潔にお伝えしたアルパカニットの歴史から、今回入荷したそれらに少しでも興味がわいたという人が1人でもいらしたら嬉しい限りです。