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RANCOURT: MADE IN MAINE SINCE 1967

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アメリカはニューイングランド地方の北東部、カナダとの国境に位置するメイン州。大西洋に面し、その面積のほとんどを山林が占める自然豊かな土地は、当然のようにハンティングやアウトドアレジャーといった文化を先駆的に育んできました。

あのエルエルビーン誕生の地として広く知れ渡るメインという地名。本日ご紹介するRANCOURT & COMPANYもこの地で生まれました。1967年、コールハーンで靴職人としての腕を磨いたデイブ・ランコート氏がモカシンシューズの製造工場として創業、以来親子3代でファクトリーとしてだけではなく、本物を生み出すシューズブランドとして進化を続けています。そしてランコートがものづくりの拠点にメイン州を選んだのは決して偶然ではありません。


Map of Maine (World Atlas)

森林に覆われるメイン州ですが、地図を開けばはっきりと分かるほどに無数の河川や湖沼が点在する湿地帯。そのため水の侵入を防ぐ一枚革構造のモカシンシューズが広まったと言われています。G.H.BASSやSEBAGOなど数多くのモカシンメーカーが伝統を守ってきたことでも知られますが、そのほとんどが生産拠点をアジア圏に移す中でMADE IN MAINEにこだわり続けるランコートは希少な存在です。


Baxter Ranger Moc Carolina Brown Chromexcel 57,200 tax included

時代を問わないシグネチャーモデルとして、まずはじめにご紹介しなければならないのがレンジャーモック。ぽってりとしたフォルムに4アイレット、はっきりと主張するフロントの縫い目が特徴的なザ・モカシンシューズです。しかしランコートが究極の定番と位置付けるクラシックレンジャーモックとはつくりが少々異なるこちらの「バクスターレンジャーモック」。

クラシックモデルがラバーソール一枚なのに対し、バクスターはナチュラルレザーのミッドソール+ゴムソール。当然履き初めは革靴らしく硬さを感じますが、履くほどに足に馴染んでいくのがレザーの強み。ラバーソールもただのゴムではありません。フランスRELTEX社の「LACTAE HEVEA」を使用、バラゴムノキという品種の乳液から形成される100%天然素材の高級靴用ソールパーツです。最大の特徴は高い衝撃吸収力、製造の様子はオフィシャルムービーをどうぞ。

すり減っていくゴムソールを交換しながら、何年何十年と履き込んで自分のものにしていく。そんな楽しみ方ができるバクスターレンジャーモック。


Takanashi’s Ranger Moc – Used for 4 years

最高のサンプルを見つけました。タカナシ店長がソールを交換しながら4年近く履き込んだレンジャーモック、縫い目のデザインは違いますが風格を纏ったバクスター。頻繁に手入れはしないようですが、さすがは米ホーウィン社のクロムエクセルレザーです。オイルのおかげでひび割れはなく、雰囲気よく刻まれた履きジワが目立ちます。


Cambridge Oxford Classic Fit BD (INDIVIDUALIZED SHIRTS)
Original Twill Shorts (BILLS KHAKIS)
Speedboats Sweatshirt (OLD SOLDIER)
Cross Flags Cap (OLD SOLDIER)
Baxter Ranger Moc (RANCOURT)

普遍の定番ゆえにオールシーズン着用可能ですが、今の時期であればスウェットシャツにショートパンツ、足元にモカシンシューズ、といったアンバランスな組み合わせも楽しいかもしれません。


1967 Venetian Dark Brown Chromepack 51,200 tax included

レンジャーモックとは対照的にミニマルな面構えです。わかりやすく1967と名乗っているのでなんとなく意味はとらえらますが、創業より同じデザインで愛され続けているのがこちらのベネチアンローファー。冒頭でもご説明しましたが、水が侵入しないように一枚革から作られたスリッポンというのがモカシンシューズの元祖ですから、限りなく歴史のはじまりに近いデザイン。ベネチアンシューズの語源自体は、ベネチアの運河で荷を運ぶボートに由来すると言われています。

こちらもクロムエクセルレザーなのかと思いきや、表記はクロムパック。やはりホーウィン社の商標で、圧倒的な革の厚みとクロムエクセル以上のオイル含有量を誇ります。調べていくと60年代ごろのメイン州ではモカシンシューズ用の革素材として最も一般的に用いられていたようで、すみずみまで抜かりのないランコートのこだわりが垣間見えます。

正直履き始めは驚くほどに硬いです。もちろん裏地もないので足が痛いです。だからこそ年月を経て足にフィットしていく昔ながらの製法。たっぷりと含まれたオイルは時間をかけて革を柔らかく変化させ、最高のエイジングを見せてくれます。大胆な切り目仕上げ、モカシンらしい美しい曲線のU字縫合、どれもハンドソーイングがなせる技ですね。アレンエドモンズやブルックスブラザーズ、ラルフローレンなど名だたるブランドのOEMを手がけてきた技術が光ります。アウトソールはお馴染みのビブラム、ネイティブアメリカンが愛した伝統的なデザインを踏襲しながらも、現代で活躍するスペック。このバランスが大切です。

60、70年代にサーフィンブームやバックパッカーの出現といったレジャーの盛り上がりを受けて急速にアウトドアブランドが乱立した西海岸とは対照的に、その地その地の文化を伝統として紡いできたアメリカ北東部。ランコートも設立こそ60年代ですが、19世紀より続くモカシンシューズの製造を後世に伝えていく、その歴史の一部なのです。なにはともあれ気になったら店頭で試し履きがおすすめ。商品のお問い合わせは下記リンクからLINEでお気軽にどうぞ!

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2022/04/20