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RECOMMENDATION FOR CUSTOM ORDER

INDIVIDUALIZED SHIRTS |

INDIVIDUALIZED CLOTHINGのブレザーオーダーが開催中ですが、シャツのカスタムオーダー(トランクショー)に関するお問い合わせも急増している今年のゴールデンウィーク。せっかくなので久しぶりにオーダーシャツの紹介でもしようかと、とくにお気に入りの私物を持ってきました。手塚です。

「ドレスな香りがするシャツを選びながらもけっきょく雑に着る」。これがここ最近の自分の気分であり、もはやオーダーする段階で構想のベースになっています。ゆえにオックスフォードのボタンダウン!みたいな直球アメトラとは距離のある話になりますがご容赦ください。今回はピンクのシャツを作りたいなと思い立ったのがはじまり。馴染み深いポプリンやピンオックスで選んでもよかったのですが、長く気になりつつ注文に至らなかった”End on End”のピンクが何やら良い雰囲気。

End on End

日本語で刷毛目と称される平織りの生地。よく似たシャンブレーがタテに色糸ヨコに白糸を配置するの対して、エンドオンエンドはタテヨコ両方に白糸を交えた組織です。小さな格子が連続しているように見えるのが特徴で、武骨なシャンブレーよりも小綺麗な印象を与えます。アメリカのヴィンテージシャツでもよく見かけるエンドオンエンド。クラシックな感じがするのはかつてのブルックスブラザーズが好んでラインナップに加えていたせいかもしれません。

Traditional Collar

よく見れば表情豊かなこの生地の質感を存分に活かしたくて、とことんミニマルな仕様にしてみました。選んだ襟型は最も普遍的でプレーンなモデル「トラディショナル」。社長ジム・ハイザーいわく本国ではスプレッドカラーが主流なようですが、パーツ選びで色を出したくなかったので短くも長くもないこのストレートポイント(レギュラーカラー)はこれ以上ない選択肢でした。下で着画も載せますがベースモデルだと開けて着た際に少しだけ長く感じるので、台襟を下げることでポイントレングスを微調整。マニアックな話なのでくわしくは店頭でご説明します。

加えて、通常であれば端から1/4インチに設定される襟とカフのミシン縫いをキワに落とす「エッジステッチ」をチョイス。これがとてもいい!!!シャツに宿るドレッシーが一気に引き出されます。

Edge Stitch

着てみます。

やせ型ですが肩幅だけはあるのでシャツ全体のフィッティングもオリジナル。肩幅や身幅はゆったりとさせて、ウエストを強めに7インチ絞った(既製品は4インチ)スタイルです。ディテールがドレス寄りでシンプルだからこそ、くだけた雰囲気で着られるサイズバランスを意識しています。とくに肩回りがタイトだと一気にかしこまった印象になりますからね。

白混じりのピンクがビビットすぎず軽やかです。

バインダーネックのTシャツをシャツの中に着ると一気にアメリカ色が強まります。愛用しているレディホワイトのパックTがちょうどNew York TimesのThe Best Men’s White T-shirtsで取り上げられたので要チェック。これ無しに夏は乗り越えられません!

Lady White
TUBULAR 2-PACK TEE

正直なところあまりネクタイは締めないほうですが、いざとなればオンでも本領発揮。秋冬にはブラウンのスーツと合わせたいなと妄想しています。

マイオーダーを好き勝手説明しましたが、たまにはこんなブログも許していただけるでしょうか。
“Individualized”ですからはけっきょくは各人の感性が重要。「定番」や「アーカイブ」も楽しみつつ、その日その時の気分も大切にしたいですね。

それではまた次回のブログで。

手塚

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2024/05/03