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USONIAN GOODS STORE meets ”BROOKS BROTHERS”

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こんにちは。今週2回目のコウヘイです。

 

 

ALDEN TRUNKSHOWも終盤に向かう中、一つ嬉しいニュースをお届けです。

実は定期的にお越しいただく顧客様には一部、お伝えさせていただいておりましたが、

私たちUSONIAN GOODS STOREはかの”BROOKS BROTHERS”の取扱い店舗として名を連ねることとなりました。

 

 

 

 

USONIAN GOODS STORE meets BROOKS BROTHERS

 

 

 

アメリカのシャツを販売している店舗において、これ以上ない嬉しいオファーで在ったことは間違いなく、

名に恥じぬよう精いっぱい取り組ませていただきます。

 

ユーソニアングッズストアのブログでは、当たり前かのように頻出単語のブルックスブラザーズですが、

本日は今一度、その歴史に触れたいと思います。

 

 

 

Born in 1818.

 

 

彼らのシンボルを見るとわかるように創業1818年。

ニューヨークの一角に、創業者ヘンリー・サンズ・ブルックスはH.D&H BROOKS社を創設。

創業当初から最高品質の衣料を製造、販売を担いました。

 

1833年には事業を順調に拡大しましたが、創業者のヘンリーはその年に生涯の幕を閉じ、

息子たちにビジネスを継承しました。

 

1849年には、アメリカで初めて既製品のスーツを生産、販売。

それまでテーラーにてオーダーでしか方法が無かったスーツに、文字通り革命が起き、

それらの評判は瞬く間に全米に広がり、東のエリートから西の開拓者まで皆が、彼らのスーツを手に取りました。

 

 

 

 

 

 

 

Begining of the BROOKS BROTHERS in 1850.

 

 

1850年に社名を変更し、BROOKS BROTHERSとして再び新たなスタートを切ります。

同年には、会社のシンボルをGolden Fleece(金羊毛)に変更しました。

今となってはブルックスを象徴するシンボルではありますが、ゴールデンフリースとはもともと、

古代ギリシャまで遡る伝説の存在であり、ヨーロッパでは高品質の羊毛の織物に対してのシンボルでした。

彼らはその伝統にならい、最高品質の毛織物を販売するものとしてゴールデンフリースを商標登録し、

今日まで続く彼らのシンボルとして、世界に認知されました。

 

 

 

 

 

 

 

POLO COLLAR SHIRTS in 1896.

 

 

創業者の孫、JOHN・E・BROOKSはイギリスはイングランドで、ポロの競技を観戦中に選手の襟先がボタンで留められていることに気づき、

このアイデアを持ち帰り、彼らはポロカラーシャツを完成させました。

このアイテムは彼らの永久のシンボルであり、ファッション史上最も模倣された洋服と言われています。

やがてこのスタイルで一般的に出回るシャツはボタンダウンと形容され、どのアメリカ衣料ブランドもこれを模倣し販売しました。

しかしながら彼らが販売するそれらはやはりオーセンティックで、世界中のセレブや文化人、名俳優や大統領まで魅了しました。

 

 

 

 

JAZZ AGE & BROOKS BROTHERS in 1920’S

 

 

1920年代のアメリカは、WWI後の好景気で大量生産、大量消費の時代が始まり、

民衆にも娯楽が広まった時代でした。

その時代の代表がジャズであったことからJAZZ AGE、または狂騒の20年代と呼ばれています。

F・S・フィッツジェラルドの代表作、”GREAT GATSBY”は1925年発売の名作で、

禁酒法時代の憎悪や愛を描いた作品で在り、作中でも煌びやかな服装の描写があったり、

やがて20年代のファッションアイコンとなる作者本人もブルックスブラザーズを着用していたことも相まって、

彼らのデザインはよりアメリカ国内に浸透していきました。

 

ちなみに2013年にディカプリオ主演でリメイクされた”GREAT GATSBY”の男性衣装はブルックスブラザーズが提供しています。

女性陣はMIU MIUとPRADAです。

1920年当時のトレンドやスタイルを研究し、現代的に作り替えた本作の衣装を見るだけでも価値があると思います。

 

 

 

 

 

 

JOHN・F・KENNEDY with BROOKS BROTHERS

 

 

 

我々の永遠のファッションアイコン、JFKが1961年に大統領就任会見をした際、

彼はブルックスブラザーズのNo2 スーツを着用していました。

当時彼は43歳で、選挙で当選した歴代の大統領として当時もっとも若い年齢での就任であったため、

No2スーツのスリムなスタイルと2ボタンのジャケットは当時のアメリカにとって衝撃であったに違いありません。

生まれ育ちが生粋のプレッピーであった彼は、ブルックスブラザーズの洋服を愛していたものの、

”古いアメリカを壊し、新しいアメリカを創造していく”という強い信念があったため、

アメリカで当時から愛されていた段帰りのジャケットやボタンダウンを着用しない、という選択を取りました。

その彼の象徴ともいえるスタイルは、現代にも強く残っています。

 

 

 

参照

200 YEARS OF AMERICAN STYLE

 

 

 

 

ひとまず1960年代まで戻ってこれたので、歴史についてはここまで。

マドラスやレジメンタル、シェットランドニットにアーガイル、シアサッカーなど、

彼らがアメリカのファッションに残した名作たちは、これから機会があればたくさんお話させてください。

 

 

 

 

そして、この度私たちが今なお、ブルックスブラザーズを取り扱う理由についてお話させてください。

 

 

2020年の衝撃のニュース、BROOKS BROTHERS倒産。

ファッションに精通している人であれば、鮮明に思い出せるかと思います。

コロナ禍での外出制限や、昨今のカジュアルワーク化された洋服たちの影響もあり業績の低迷が騒がれる昨今でしたが、

当たり前に無くなるはずがないと思っていたブランドの倒産のニュースは、今よりもっと素人だった私にも衝撃でした。

 

そこから数年後、紆余曲折あった中でもう一度立ち上がった歴史あるブランドからのオファーをいただいた時に、

手元にある当たり前がいつ無くなるかわからない、そんな時代になってしまったことを嘆くだけでなく、

もう一度皆様にアメリカのファッションの歴史を一から作り上げたブルックスブラザーズに触れてほしいと思いました。

そして、アメリカンクラシックに没頭する一人の人間として、ブルックスブラザーズの洋服を皆様に届けたいと思いました。

 

そしてそんな私たちが取り扱う記念すべき1st Seasonの商品を写真多めでお送りいたします。

 

 

 

 

 

BROOKS BROTHERS

1818 BLAZER Made in The U.S.A.

¥198,000(inc tax)

 

 

 

 

 

BROOKS BROTHERS

MADE in The U.S.A. 2-Pack Tee

¥15,400(inc tax)

 

1980年代後半から物流の進化や技術の向上などが理由で凄まじいペースで減少してしまったアメリカ国内生産のプロダクト。

ブルックスブラザーズを始め、チャンピオン、リーバイス、コンバース、ヴァンズなど、

今もなお身近にあるものが大きく変遷した時代でした。

 

私たちはアメリカ生産の物に固執しているわけではありませんが、どうしても私たちのコンセプト、

1960年代のアメリカに愛された商品たちにフォーカスすると、必然的に目を向けることとなります。

”PROUDLY MADE IN THE U.S.A.”とアメリカで洋服を作る彼らがこう明記するように、彼らにとっても誇り高い商品を

私たちは責任をもっておススメします。

 

 

 

上記2つは説明不要かと。

ブランドアイコンのネイビーブレザー。

これがあればトラディショナルなブレザーは万事解決。

アメリカ製のジャケットの生産の難しさが叫ばれる今、当店はINDIVIDUALIZED CLOTHINGと

両方お選びいただける贅沢仕様です。

 

パックTeeは毎年買い足したい方も多いかと思いますので、

お早めにご来店ください。

ドライタッチでハリのある、しかし着やすい。名作の予感です。

 

 

 

 

 

 

 

 

このようなエントリーモデルや、プレゼントに嬉しいデイリーウェアも少々入荷しています。

これらも40年代のカタログなどに載っている古き良きものを選定し仕入れていますので、

アメリカンラバー必見の内容になっています。

 

 

そして、ここまで読んでくださった皆様に朗報。

ブルックスブラザーズのローンチに合わせ、少量のアメリカ製ブルックスブラザーズの古着を仕入れました。

数はなかなか難しいですが、ぜひとも合わせてご検討ください。

 

 

今週末は、BROOKS BROTHERSとALDENとINDIVIDUALIZED SHIRTSが合わせて見られる今となっては非常に稀有な

アメリカントラッドあふれる店内でお送りいたします。

 

 

たくさんのご来店お待ちしております。

 

 

 

 

コウヘイ

 

 

 

 

 

2025/03/12

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