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WILLIS&GEIGER: PIONEER OF THE SAFARI

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ハンティング、フィッシング、バックパッキング、ひと口にヴィンテージアウトドアと言っても無数のジャンルに細分化され、短命に終わったものも含めれば数え切れないほどのブランドが存在した20世紀のアメリカンアウトドア。その中でも、上流階級が嗜む特別なフィールドアクティビティとして、他とは一線を画すカテゴリーが「サファリ」です。

1902年、ベン・ウィリス氏の手によって動き出した歴史。第26代大統領セオドア・ルーズヴェルトのアラスカ探検装備提供、アメリカ軍アルプス山岳隊への防寒服納入などを経て、実用的なフィールドウェアの作り手として名を上げていきました。そして1928年、実業家ハワード・ガイガー氏が経営に加わり、今に続く「Willis&Geiger」が設立されたのです。

基盤が整ったウィリスアンドガイガーは、東海岸の富裕層の間でブームとなっていたアフリカ大陸のサファリ探検旅行に目をつけます。1932年、後に長い付き合いとなるNYの本格ハンティングブランド、Abercrombie&Fitchの依頼で屋外衣料用綿生地「ブッシュポプリン」の製造に成功し、サファリクロージングの先駆者として世界的アウトドアブランドに上り詰めるのでした。

上流階級だけに許されたサファリ、その背景も含めてもはや伝説と称されるウィリスアンドガイガーですが、昨秋の入荷に続き今回も少数ですが珠玉の品揃えで仕入れることが叶いました。コレクターも特に多いこのブランド、ブログを読んでくださる方であれば知っている内容もあるかもしれませんが、紹介しないわけにはいきません。GWスペシャル第二弾、ひとつひとつ見ていきましょう。


80’s SERENGETI SHIRT in PEWTER GREEN
24,200 tax included

今回はなんと当時の販売用カタログをデータで入手し、より深い読み解きが可能になっています。タンザニアの広野、SERENGETI(セレンゲティ)をスタイルネームに冠するブランドらしいサファリシャツ。素材はもちろんブッシュポプリン、4PLYの強撚コットン地は一枚のシャツであっても特別なものに仕上げます。専用のベルトはありませんが、そこはファッションです。レザーベルトで締め上げるか、パンツに裾を入れて各々のサファリスタイルを楽しみましょう。


With Maximum Henry Leather Belt

上のセレンゲティのように、共地のコットンや革製のベルトでウエストを絞るスタイルが当たり前であったサファリクロージングにおいて、自分ひとりのわがままを形にしてしまったのがあのアーネストヘミングウェイです。小説家、詩人として有名すぎるヘミングウェイですが、何よりも先に偉大な冒険家。1936年、従来のブッシュジャケットの実用性、エレガントさに、より機能的なディテールを盛り込んで特注したのが「Hemingway Bush Jacket」です。

“It becomes perfect evening travel wear with a good shirt and frequently tie or ascot.”

80年代〜90年代のカタログですが、アウトドアブランドの商品説明とは思えぬ文章。いかにサファリが特別であり、ハンティングなどとは少し方向性の違う「ファッション」「レジャー」としての文化であったかが伺えます。

このヘミングウェイブッシュジャケット、なんと2カラーストックです。


90’s HEMINGWAY BUSH JACKET in KHAKI
59,400 tax included

腰元にはエラスティック、裾に向かうにつれて自然にフレアするシルエットがエレガント。

ガンパッチ、エポレット、各所に入るアクションプリーツ、これぞ機能美といったところでしょうか。美しさと動きやすさが最高レベルまで求められた、究極のアウトドアファッション。今回のヴィンテージは90年代ごろの個体ですが、同じデザインでヘミングウェイがアフリカを探検していたと考えると、こんなにもロマンが味わえることってなかなかないです。ウィリスアンドガイガーの多くの品番で展開されるカラーが、このカーキとピューターグリーン。軍物のオリーブとはまた少し違う、グレーを混ぜたような掠れた色合いです。


90’s HEMINGWAY BUSH JACKET in PEWTER GREEN
59,400 tax included

どちらも30年以上前のアウトドアウェアとは思えない、素晴らしくエレガントな出で立ちです。サイズ表記はカーキが38でピューターがM。後者の方が少し大きいですが、ヴィンテージですからサイズは試着して確認がおすすめです。

ここまでもスペシャルなんですが、ここからはもっとスペシャル。心してスクロールしてください。


90’s QUAIL COAT in KHAKI “DEADSTOCK”
88,000 tax included

ウィリスアンドガイガーのデッドストックなど、なかなかお目にかかれるものではありません。90年代、LANDS’ END買収後のもので、両者の販売用紙タグが残ります。前回の入荷時はブログを上げる前に早々と売れてしまったクエイルコート。マイナーチェンジを繰り返しながら長い間カタログに載り続けたウィリスアンドガイガー影の定番です。

ブッシュポプリンをメイン素材としながらも、襟袖がコーデュロイで切り替わった非常にファッション性の高いアウター。先に紹介したサファリシャツやブッシュジャケットと比べると現代的なファッションにもナチュラルに溶け込みそうです。カタログを読むと、Quarpalという文字を見つけました。ミリタリーにはあまり詳しくありませんが、調べていくとM-65などにも用いられる米陸軍開発の布地用撥水処理とのこと。あくまで当時の話ですが、従来の撥水素材と比較すると繰り返される洗濯に対して圧倒的な耐久性を誇っていたようです。

比較的シンプルな面構えかと思いきや、背面にはハンティング由来の取り外し可能なゲームポケット。このアンバランスさも、機能美が光るウィリスアンドガイガーらしいデザインです。実用性から袖が短く作られていることも多いこの手のジャケットですが、179cmのタカナシが羽織ってもこれだけの余裕。希少なデッドストックということもあり、早期の売り切れが予想されます。

長いブログも最後になりました。おそらく相場的にも、個人の感情としても最も心が躍ったこちら。


70’s SAFARI HUNTER/PHOTOGRAPHER VEST “ABERCROMBIE&FITCH”
63,800 tax included

冒頭でウィリスアンドガイガーの歴史をふり返った際にも名前を出しましたが、アメリカを代表する老舗アウトドアブランドであるアバークロンビーアンドフィッチとのダブルネーム。もうアバクロのサファリタグだけでいくらか価値があるのでは、といった感じですが、もちろんディテールまで素晴らしい。スタイルとしては、インラインで展開されていたサファリハンターフォトグラファーベストとまったく同じです。

シェル、フィルム、テープ、パスポート、とにかく持ち物の多いプロのハンターや写真家が、常に両手をフリーで使えるように。実用性を追い求めたサファリクロージングの中でも、とりわけ細かく大小のポケットが配されたデザイン。背中まで大ぶりなスクエアポケットが付いていますから、少し遊びに出かけるくらいではバッグの出番はありません。

ここまでポケットやプリーツが多く生地の重なりが厚くなると、しなやかなブッシュポプリンである意味はより強くなってきます。ベストといっても中間着としてのそれではなく、シャツ一枚に羽織って旅するアウターです。カイはツイルのシャツに合わせていますが、土臭いもの同士なのにどこかモダンな雰囲気。これがウィリスアンドガイガーの魅力。

てっきりOEM生産でアバクロタグだけなのかと思いきや、内側にしっかりと縫い付けられていました。
” Willis&Geiger -Where Legend Lives- “

前回を考えても、天気が回復する明日以降で早い者勝ちは必至です。オンラインサイトへの掲載予定はないのでご来店が難しい方はお電話・メール・LINEで店舗通販をご希望ください。本日より店頭では同時にインディビジュアライズドシャツのスペシャルファブリックも展開中。ゴールデンウィークのお買い物はぜひユーソニアングッズストアで。

ショーゴ

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2022/04/29