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RUGBY SHIRT COMPARISON

アイビールック、プレッピースタイル、イーストコースト生まれのトラッドファッションは細かくカテゴライズされますが、そのどれもが密接に関係しており、アメリカントラディショナルと一括りにすることもできます。50年代以降の東海岸に見られるフォーマル/カジュアルスタイルを手引きに、時代を超えた定番のアイテムが数多く存在する「アメトラ」ですが、今夜ご紹介するラグビーシャツ(ラガーシャツとも呼ばれる)もその代表格でしょう。

古いL.L.BEANのカタログでは登場しない年がほとんど無い

ポロ競技から生まれた「ポロシャツ」と同じ襟付きのコットンニットウェアでありながら、一般的にはヘビーウェイトなボディに強度の高い襟が付くスタイル。肉弾戦を常とするラグビー由来だからこその産物と言ってよいでしょう。そのほとんどがアスレチックウェアから派生しているアメリカのカジュアルファッションですが、ラグビーシャツも例外ではありません。

とくにラルフローレンが台頭した70年代ごろを起点にアメトラの定番として立ち位置を確立したラグビーシャツ。このラルフローレン、GAP、Jクルー、そしてアウトドアの枠を超えて大衆に愛されるエルエルビーン、エディーバウアーなど、カジュアルなブランドがこぞってラグビーシャツを打ち出したのです。

80〜90年代ごろのデッドストック

ファッションアイテムとなっても、ユニフォームらしい派手な色柄が残るのは実にアメリカらしいストーリー。ドレスシャツと同様に、製造拠点は東海岸やカナダに集中しています。今回デッドストックで入荷が叶ったRUGGED WEARもロードアイランド州の海沿いに拠点を構えていたメーカー、おそらくは前述した大手ブランドのOEMを担っていたのでしょう。

ラバー素材のフロントボタンや締りの強い袖先のリブもアスレチックウェアらしいディテールですね。日ごろビジュアルだけで認識しているデザインも、起源を考えると俄然興味が湧いてきます。

現代でラグビーシャツを探すならローイングブレザーズがおすすめ

幸運でタイムリーなことに、TOKYO RUGBY SHOPと題してROWING BLAZERS(ローイングブレザーズ)のラグビーシャツを仕入れることができたのは今年の初め。基本的なスタイルはラグビーシャツのオリジンを踏襲しつつ、一部ボタンがプラスチックだったり、袖先のリブを廃していたり、柔らかな襟に変更していたりと、アメトラにポップで実用的なアレンジを効かせるローイングらしいラインナップです。全容はココからどうぞ。

BABAR HAT (ROWING BLAZERS) 7,700-
THE CROQUET STRIPE RUGBY (ROWING BLAZERS) 29,700-
DONEGAL TWEED SPORTCOAT (INDIVIDUALIZED CLOTHING) 165,000-

あくまでイーストコーストなトラッドスタイルに落とし込むのであれば、ツイードジャケットの中に着る、なんていうのもアリかもしれません。ラルフローレンリスペクトはすぐにバレそうですが。せっかくなので、オンラインに掲載できていないデッドストック達を簡単にご紹介して終わりたいと思います。

RUGGED WEAR RUGBY SHIRT
NAVY/WHITE SIZE-XL
19,800 IN-TAX

RUGGED WEAR RUGBY SHIRT
BLACK/YELLOW SIZE-M
19,800 IN-TAX

100%コットン、MADE IN USA、当時は当たり前に作られていた物も、今では簡単には見つかりません。

KENNETH GORDON RUGBY SHIRT
FOREST/BURGUNDY SIZE-M
19,800 IN-TAX

イチオシの一着はこちら。赤黄緑のストライプ、これぞアメトラな配色です。襟は白に切り替わらず、どこかモダンな雰囲気で使いやすそう。このラグビーシャツには嬉しい当時の販売用紙タグが付きまして……

そもそもREGIMENTAL STRIPESというシリーズのようです。何を隠そうKENNETH GORDONはニューオリンズ発の高級シャツメーカーで、現在の親会社は我らがINDIVIDUALIZED SHIRTSと同じTOM JAMES。そりゃラグビーシャツだってアメトラなわけです。そんな背景も含めて、抜群に格好良いラグビーシャツのご紹介でした。

最後に大事なお知らせ。