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BAD: BEST AMERICAN DUFFEL
先日ブログでご紹介したWELLERはご好評頂いてあっという間に残り2型になりました、ありがとうございます。本日は、WELLERとはまた少し毛色の違った実にアメリカンなバッグブランド、「BAD BAGS」のご紹介。
Original BAD BAGS in 1990 (BAD BAGS Oficial Instagram)
当時Gore-Tex社に勤めていたBAD BAGSの創設者Malolm Vetterlein氏は、自身が日常で使っていたダッフルバッグの耐久性、品質に疑問を感じ、理想のものを作り上げるために研究と開発を重ねていました。転機となったのは1989年、世界初の犬ぞりによる南極大陸横断を成功させたInternational Trans-antarctic Expeditionのチームメンバーであるアメリカの探検家Will Steger氏に自身の製作したダッフルバッグの品質が認められ、彼のバッグは氷点下50度、秒速50mの地吹雪が吹き荒れる6400kmの旅を共に乗り切ったのです。
「BAD BAGSはこれ以上言える事が無いほどに素晴らしい。30年以上使い続けていますが、まだまだ壊れる気配がありません。圧倒的な品質です。」- ウィル・ステイガー氏
6ヶ国(アメリカ、旧ソ連、イギリス、フランス、日本、中国)6人の隊員と36頭の犬による探検の様子はステイガー氏のYouTubeからどうぞ。
まだ動画の中にBAD BAGSのロゴは見つけられていませんが、きっと山積みのバッグの何割かはソレなのであろうと予想できます。(健気にソリを引く犬たちが可愛すぎるのも重要です)
通常のバッグでは生地やジッパーが破損してしまうほどの凄まじく過酷な環境下を耐え抜いたベッターレイン氏のダッフルバッグは高い評価を受け、2年後の1992年、BAD BAGSを創業します。ちなみにBAD BAGSはBEST AMERICAN DUFFELの略、南極を横断しても壊れないほどの、いわば耐久性の理想を追い求めた完成形なのです。
創業当時からほぼ形の変わらないBAD、今回仕入れたのは大きさの異なる3サイズのダッフルバッグと、クオリティそのままに小さくなったハンドバッグ。一見サイズ差の分かりにくいダッフルバッグですが、容量で見ると25L、30、46L、実は結構違います。
一番小さいNo.1.5、ダッフルバッグだけど背中側からリュックストラップが出てきて背負うことも可能。だからバックパック呼びなんですね。日常使いしやすいコンパクトサイズでありながら、25L入るのでちょっとしたデイパックよりはよっぽど多くの荷物を運べます。
真ん中サイズのNo.2、並べただけでは分かりにくいですが、背負うと一目瞭然なバックパックらしいサイズ感。これくらいの大きさになると、”背負える”ありがたさを感じます。
No.1.5と2は内装ポケットが少ない代わりに、”BABY BAD”を標準装備。完全防水なので汚れた靴や汗かいた服を持ち運ぶのにはもってこいなディテールです。探検とか冒険とか、そのあたりにルーツがあるからこそのアイデア、素晴らしい。
今回集めた中では最大サイズのNo.3、46L入るって凄いですよね、本格的なアウトドア用のバックパック並みです。ちなみに前述したステイガー氏が南極大陸横断で愛用したモデルは128LのNo.8というモデルだそうな。それはそれで気になります。
ガバっと開いてメインのポケットを覗くとこんな感じ。内装両サイドにファスナーポケットも付いてかなりの大容量です。3、4泊は旅行出来てしまいそう。
ご紹介したダッフルバッグの全てにショルダーストラップが付属しているので肩掛けで持つことも可能。ハンド、ショルダー、リュックの3WAY、耐久性が高いだけでなく、かなりの便利屋です。
BAD MICROはインナーバッグとしては勿論、バックパックにドッキングも出来ちゃいます。ブランドが公式に謳っている使い方ではありませんが、自由に組み合わせて楽しみましょう。
バッグそれぞれをご紹介し終わったところで、次はダッフル全ての形に共通した細かい部分の話。
本体の生地に寄ってみます。
細かい部分なんですが、生地と生地の継ぎ目にダブルステッチ、ハンドルと本体との縫製はクロスステッチ。ハードに使われる想定のバッグに採用されているだけでなく、洋服屋らしい話で言うと古いワークウェアやミリタリーウェアにも必ずと言っていいほどに見られるディテールです。バッグのメイン生地は、引き裂き・摩擦に対して非常に高い耐久性を持つバリスティックナイロン、補強の意味でサイドに施されたウェビングはシートベルトの素材。本当に詰め込みまくりです。
金具類にはニッケルメッキ、錆びません。
ファスナーは、これが…
こう。大事な荷物は南京錠で守りましょう。
ガバっとメインの開口部。半円型に開くように取り付けられたファスナー、公式いわく”クラムシェルオープニング”、そのまんま貝殻のような形で開きます。通常のダッフルバッグって端から端まで一直線のファスナーが走っていることが多いんですよね。少しだけ開けたいときには便利だったりもするんですが、内容量が多くなってくると中にアクセスしにくくなってくるのも事実。一方クラムシェルオープニングは横向きで地面に置いたときに、非常に荷物の取り出しがしやすい構造。
横置き云々で言えば、特徴的なのが断面の形。左がBAD、右が先日紹介したWELLER、よりスタンダードで、且つファッショナブルなのがどちらかと聞かれればおそらく右ですが、実用性、使いやすさを追求したバッグこそBAD、南極横断中にコロコロ転がっては話になりません。加えてバックパックとして使えるのも、底面が平だからこそのアイデアですね。
最後に、忘れるところだったコチラ。
基本的にはダッフルバッグ型のみを揃えるBAD BAGSの中で、唯一別物のトロリーバッグ。沢山の荷物を運ぶという意味で外せないということなんでしょうか。樹脂素材ではなく、ダッフルと同じコーデュラをメイン使いした取り回しがしやすい”ROLLABOARD”、1点のみの入荷です。
紹介したいディテールが多すぎて写真多めの長編ブログになってしまいました。
気になる方は是非先ほどのムービーを見て頂き、気分を高めた上でお越しください。
ご来店お待ちしております。
ショーゴ
Will Steiger’s BAD BAGS in 1990 (BAD BAGS Oficial Instagram)
2021/08/26
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