NEWS&BLOG

INDIVIDUALIZED CLOTHING: THE BAL COLLAR TOP COAT

INDIVIDUALIZED CLOTHING |

フランネルブレザーに始まり、2ピースのスーツ、直近ではネイビーブレザーのトランクショーと、日本国内でも着実に歩みを進めるINDIVIDUALIZED CLOTHING。工場の名はENGLISH AMERICAN。彼らがINDIVIDUALIZED SHIRTSのスーツ・クロージング部門であり、1919年の設立よりMADE IN USAを貫く歴史あるファクトリーだという逸話は、そろそろ浸透してきたかもしれません。

アメリカ全土の名だたるブランドのOEMやカスタムを担当する彼らが展開するプライベートブランドこそが、INDIVIDUALIZED CLOTHINGです。23年春、めくる次の1ページはトップコート。


INDIVIDUALIZED CLOTHING SPRING 2023
THE BAL COLLAR TOP COAT
TAN / BROWN PLAID
198,000 IN-TAX EACH

ボタンダウンのシャツにニットタイを締めて、ネイビーブレザーを着る。その上に羽織るもう1枚。アメリカントラディショナルをスタイルとして完成させるべく、絶対的に必要な存在がバルカラーコートです。略さなければバルマカーンコート、日本ではステンカラーコート(実は和製英語なんです)の名で誰しもが知る、春のアウターを代表するデザイン。起源は19世紀にスコットランドはバルマカーン地方で誕生した同型の羽織物にあるという説が有力ですが、我々が焦点を当てたいのは、アイビールック全盛のさらに昔から現在まで、アメリカで定番として愛され続けている事実。


Alligator 1962. (THE IVY LOOK)

バルカラーコートのオリジナルはラグランスリーブだとされており、50〜60年代のアメリカのヴィンテージを見てもラグラン、もしくはスプリットラグラン(前身だけセットイン)の割合が大きいです。1型のジャケットが普及したように、着心地がラフでスポーティーなラグランスリーブがアメリカで市民権を得たのは必然だったのでしょう。しかし、ドレスとカジュアルを完全に隔てて捉えるヨーロッパ諸国のラグジュアリーブランド、もしくはアメリカ国内でもハイエンドなテーラーでは、セットインスリーブの存在がラグランに脅かされることはありません。

我らがインディビジュアライズドクロージングにおいても、提案するのはセットインスリーブのみ!あくまで日常着でありながらも、ドレスウェアとしての品格を纏う、その立ち位置はインディビジュアライズドシャツと変わりありません。

生地はロンドン発の高級服地マーチャント、Holland & Sherry(ホーランド&シェリー)のウールを使用しています。まもなく創業200年に迫ろうという老舗ですが、実はこちらもINDIVIDUALIZED APPAREL GROUPの傘下。世界的にも名のあるブランドの生地をこの金額で製品にできるというのは、そんな秘密も影響しているわけです。タンのギャバジンは、トップコートの生地を考えれば真っ先に名の挙がる定番。なめらかな手触りとほどよい光沢、これぞ紳士のトラディショナル。

反して、ブラウンのチェックはマットな質感のツイル。色合いはぐっと落ち着いて、しかし大ぶりな格子柄は与えるインパクトも十分な、ギャバジンと並べて大いに悩める選択肢です。

シェアの大きさを頼りにスタンダードなチョイスに徹するのであれば、グレーのグレンチェックやハウンドトゥースを選ぶことになるでしょう。しかしさすがはアメリカのテーラー。ありそうでない、ひとひねり効かせたブラウンベースのチェックがオーセンティックなスタイルにぴたりとハマっています。珍しくもけっしてアクを感じさせない、抜群のバランスです。

両デザインともに共地のウエストベルトが付属します。ギュッと絞って男らしく、サイズ選びに厳密さは必要ないのかもしれません。例のごとく少数の入荷です。おそらくはブレザーやスーツ以上に、現代で見つけ出すことの難しいMADE IN USAのトップコート。暖かくなるころには、身体に馴染ませて春を迎えたいですね。

ショーゴ

-CONTACT-

USONIAN GOODS STORE公式LINE
友だち追加

☎:03-5410-1776

RESERVATION:オーダー予約はこちらから

✉:info@usoniangoodsstore.com


-SISTER STORE BLOG-

MAIDENS well-made by MAIDENS SHOP MAIDENS SHOP WOMEN

2023/01/13