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L.L.BEAN: FROM MAINE, NEW ENGLAND

お待たせしました。アメリカンアパレルの歴史を語る上では決して無視できない存在、L.L.Bean（エルエルビーン）の取り扱いが始まります。世界中で当たり前に求められているブランドだからこそ、展開が叶うまでに少し時間がかかりました。

L.L.Bean
Available in store and online 9/29(Fri.)

今では年間売上高16億ドルを超えるグローバルカンパニーですが、その設立は1912年、レオン・レオンウッド・ビーン（L.L.Bean）ただ一人の手で始まった個人経営のアウトドア用品店でした。ビジネスの形は変われど、創業当時から一貫しているのは妥協のない本物のギアでフィールドを楽しんでもらいたいという理念。彼らのはじまりのアイデアであるビーンブーツと、最大のヒット作であるボートアンドトートは今日も本拠地メイン州で生産されています。

Former L.L.Bean president Leon Gorman (center) in training for the 1990 Mount Everest International Peace Climb (L.L.BEAN)

今でも生産の拠点を持ち、24時間営業の本店と本社を残すメイン州フリーポート。ブランドのアイコンである山岳風景は彼らの商品名称にも採用されている同州のバクスター州立公園で、奥にそびえるのが州で最も標高の高いカタディン山です。アメリカのアウトドアメーカーは誕生の地との深い繋がりを大切にする企業が多いですが、エルエルビーンもまた、ニューイングランドに残された大自然を守り楽しむアウトドアのリーダーなのです。

ちなみに、カタディン山はアメリカ3大トレイルのひとつに数えられる「アパラチアントレイル」の終着点。山を歩くもの、自然を愛する者にとっては永遠の憧れ。そしてそんなことを考えているわたしの家にエルエルビーンが増え続けてしまうのは当然です。

The Ice Carrier (aka Boat and Tote) 1944 (L.L.BEAN)

今回我々の元に到着したのは、今でもメイン州で生産されるボートアンドトートとビーンブーツの2大傑作。もはや我々がその素晴らしさを語るのは野暮かもしれませんが、前者が氷を運ぶ袋として世の中に送り出されたことは知らない方も多いのでは？

BOAT AND TOTE “MEDIUM”
9,790 IN-TAX

そりゃ丈夫なわけです。ただのコットンキャンバスだというのに打ち込みが強すぎて多少の水なら弾いてしまいます。

1940年代の誕生よりほとんどその姿を変えずに愛されてきたという歴史もロマンを感じるには十分すぎるほど。

BOAT AND TOTE “SMALL”
8,690 IN-TAX

ツールバッグであるという本質を思い出させる無染色のコットンと、だからこそ映えるビビットカラーの切り替え。アメリカらしいメリハリの効いた色使いも大ヒットした理由のひとつでしょう。

BOAT AND TOTE “MINI”
8,690 IN-TAX
※MAIDENS SHOP WOMENで展開

メインハンティングブーツ(通称ビーンブーツ)の起源はその名の通り狩猟靴。ランコートのような革製のクラシックモカシンシューズに代わるスタイルとして、沼地で効果を発揮する防水素材のゴム製靴が生まれました。モカシンにせよ、ラバーブーツにせよ、無数の湖沼が点在するメイン州でその産業が発展したのは必然だと言えますね。

BEAN BOOTS “GUMSHOES”
18,700 IN-TAX