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オーダーシャツのすゝめ その1

INDIVIDUALIZED SHIRTS |

こんばんはショーゴです。朝晩はグンと涼しくなってまいりましたが、皆様秋冬の準備は進んでおりますでしょうか。ここのところ新入荷ブランドやイベント内容のブログが多くなっていましたが、本日はINDIVIDUALIZED SHIRTSと言えば、USONIAN GOODS STOREと言えばなトランクショー絡みのお話。

トランクショー、分かりやすく言うとカスタムオーダー。オーダーと聞くと大袈裟な、手を出しにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は一枚当たりの金額は既製品と大きく変わりません。加えて、ユーソニアングッズストアの店頭であれば年中お受けできるのも意外と知られていないポイント。

トランクショーで何が出来るのか淡々とご説明しても良いのですが、せっかくなのでよりリアルな一例をということで、スタッフそれぞれのオーダーシャツに関して色々聞いてみよう!のコーナー。記念すべき第1回の本日は、大のシャツオタクであるハヤノカイ先輩にインタビューします。

S)はじめにですが、カイさんが着ているシャツの形は、現代的なファッションの定番や流行という視点から見てかなり独特な印象があります。今日着ているシャツに限らず、オーダーする際にはどんなことを考えてイメージを作り上げているのでしょうか。

K)オーダーで最も大切にしているのは、その時の感覚で一番納得できるモノにするということ。なので、自分の根本的な趣味趣向は変わらずとも、生まれるオーダーシャツは少しずつ変化しています。それがウエストの絞り幅であったり、台襟の高さであったり、一見気づかないような僅かな違いであっても、自分の理想に近づけるという意味では大きな変化になっていて、既製品では味わえないオーダーの醍醐味です。

S)変わらない趣味趣向というのは、言わばそれがデザインのベースになってくると思いますが、どういったジャンルなのでしょうか。

K)基本的にはクラシックな、古いデザインが好きですが、その中でも特に夢中になれるのはスポーティーなもの、アクティブなもの。例を挙げると、革製のスパイクとか、ウールのテニスセーターとか、古い物ほどドレスとスポーツの境界線が曖昧な傾向にあると思います。シャツに関しても、たとえばボタンダウンの起源がポロ競技にあるというのはよく知られるところです。このような、ドレスとスポーツの中間にある物が好みです。

S)なるほど、普段の格好を見ていると納得です。ということは、今回のシャツもそういった感覚でオーダーしたということですね。

K)どちらかと言うと無意識ですけどね(笑) 好みって潜在的な部分もあるので、勝手に組み上がっていくイメージです。もちろんその時々で使いたいパーツ、ディテールはあるので、そこを軸に感覚で全体が決まっていきます。今回であれば、シーズン生地である「サブウェイストライプ」、インディビのラインナップで最も好きな襟型である「コンチネンタル」は是非使用したいと思っていました。

S)サブウェイストライプ、コンチネンタル、採用した理由はそれぞれどんなところにあるのでしょう。

K)サブウェイストライプは、まず単純にストライプと配色が好きでした。私が選んだのは青と茶の2色使いの生地ですが、他の3パターンも非常に素晴らしくかなり迷いました。記事の詳細は過去のブログにも詳しくありますが、シャツとあまり関係のない部分から着想を得ているのがお気に入りポイント。古い物を真似て単純にリプロダクトしたデザインよりも、意外性のあるアイデアの方が好きです。


SUBWAY STRIPE BD SHIRTS 28,600 in-tax


NYC SUBWAY MAP

K)襟型は完全に自分の趣味ですね。いわゆるスピアポイント、襟先がシャープで長さのある下向きの形が好きなんですが、その中でも細かく言うと30〜40年代頃に見られる襟外の”シェイプ”が自分にとっては重要。インディビが用意するラインナップで最も近いスタイルが、コンチネンタルでした。ただ古いから好きと言うよりは、デザイン的に魅力を感じる部分と、服装を考えたときの振り幅です。ネクタイを締めれば当然クラシックな装いになりますし、自分の場合は第2ボタンまで開けて開襟のように見せることも多いです。

S)まさに先ほど仰ったドレスとスポーツの中間だということですね。


SPEARPOINT COLLAR FROM 1930s-1940s (a little bit of rest


INDIVIDUALIZED SHIRTS COLLAR ”CONTINENTAL”


SUBEWAY STRIPE × CONTINENTAL COLLAR

S)生地と襟型以外だと、どんなところに拘りがあるのでしょうか。

K)これは持っているほとんどのオーダーシャツに言えることですが、ウエストの絞り値を既製品より大きくしています。理由としては、ほぼ確実に裾をパンツに入れてしまうからです。特に私は股上の深いパンツをへその位置で履くので、腰回りを綺麗に見せるという意味でウエストシェイプは非常に重要な要素です。通常既製品はチェスト−ウエストが4インチのところ、今回のシャツは7インチの絞り。一時期8、9インチまで絞ったこともあったんですが、色々試して今の理想型は7インチとなっています。
あとは剣ボロのボタンですかね。オプションで無しにすることが出来るので基本的には付けていません。袖をまくりやすいのと、デザインがすっきり見えて好きですね。

S)非常に細かく設定しているんですね。上半身がコンパクトに見えるのは、単純に股上の深さだけでなくシャツのウエストサイズも影響していそうです。今日のコーディネートに関しても少し触れますが、全て古い物なんでしょうか。

K)そんなこともないですよ。ジャケットこそ1930年代頃のものですが、パンツはラルフローレン、シューズはパラブーツです。持っている割合で言えば確かにアメリカンヴィンテージが大部分を占めますが、生産国や年代を限定はしていません。いかに自分の好きなデザインを格好良く着合わせることが出来るか、そっちの方が大事ですからね。今回で言えばシーズン生地でオーダーしたシャツを着たかったので、そこに色味を合わせて秋っぽくまとめたというところでしょうか。

S)なるほど、かなりマニアックな内容になってしまい少し焦っていますが、カイさんが凄い熱量でオーダーを楽しんでいるということが良く分かりました。最後に、次はどんなシャツをオーダーしたいと思っているのか、冒頭で「少しずつ違う物を作る」と仰っていたので教えてください。

K)はい、なんとなくではありますが、ポップオーバーが気になっています。散々タックインタックインと豪語している私ですが、最近自転車に乗り始めたことでシャツを出して短パンを履く機会が増えました。多分理由はそこにあるんですが、来年の春夏に向けてラフな雰囲気のポップオーバーをオーダーしたいと思っています。

S)元々のシャツに対する好みだけではなく、ライフスタイルに合わせてその時使いたいシャツを考える、これってまさにオーダーの醍醐味ですね。マニアックなところにデザインソースを見つけなくても全然良いということです、これだけマニアックなインタビューをしておいて何だよと言われそうですが。皆様も、今欲しいシャツがどんなものなのか、是非考えてみてください。

カイのように、細かく作り込みたい方はお店に来て頂いて従来のトランクショー、2枚からお受けできるシステムで、こんなものが作りたい!という相談だけの方もぜひぜひお待ちしています。
逆に、まずは1枚だけ作ってみたいという方はネットからディテールを選べるイージーオーダー(リンクになってます)を試してみてください。選べる生地やディテールはトランクショーより少ないですが、自分でオーダーした喜びを味わえるというところと、何より1枚から挑戦できる手軽さ。こちらも分からないことがあれば何でもお問い合わせください。

いつもとは違うインタビュー形式のブログ、如何でしたでしょうか。
第2回は誰のどんなシャツが紹介されるのか、お楽しみに。

それでは、皆様のご来店お待ちしております。

ショーゴ

 

2021/09/06

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