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THE RICHARD MASCIANTONIO COLLECTION

昨日のブログでご紹介差し上げました、リチャードマシアントニオ。今回のポストでは、いよいよ発売となった彼のコレクションを一挙にご覧いただきます。

デザインが先立つ彼のコレクションですが、さすがヘッドパタンナー。決してタイトではないし、ルーズでもないのに、動きやすく、着る人の体系を活かした仕上がりになっていることが着用してすぐに理解できます。量産品には真似できない服作り。これがヘッドパタンナーの仕事か…っ！と心がざわつく方には全身全霊、五体投地でおススメいたします。

まずは表地にチェックのツイード、裏地にフランネルのタッターソール、襟とカフ裏にコーデュロイをあしらった、英国ハンティングな香り漂う一着から。生地選びと襟の丸みにセンスが光ります。どこか工業製品的な装いなのに、オールハンドメイドというギャップにグッとくるのは洋服好きの性でしょうか。

COUNTRY COAT

次はコサックジャケット。フライトジャケットの前進として謳われるこのボタン留めの短丈ジャケットは、騎兵が着用していた上着を発祥にしていると言われています。リチャードのコサックは、ビスポークが当たり前だった時代を思わせる見事なテーラリング。焦げたブラウンと黒にも見えるネイビーのツイードにより、彼なりのアプローチで現代的なアレンジを施して作成されています。

COSSACK JACKET

奥行きのある生地の質感とそこにさらなる深みを持たせる色味。クラシックなディテールとほど良く調和し、ただの作品ではなく、着るために作られた服であることを実感させられます。

Harris Tweed 91-J と名付けられたこのジャケットは、Leeの名作、91-Jをベースにして作成された一着。裏地全体と襟周りに使われたデニムからオリジナルの91-Jへの敬意を感じつつ、全体のパターン、生地使いは完全にオリジナルです。肩回りの吸い付くようなパターニングに、量産品との違いを思い知らされます。そして名前からわかる通り、表のウール生地はハリスツイードです。