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THE TIME HAS COME! ALPACA GOLF SWEATERS

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TRUE AMERICANA=真のアメリカ

USONIAN GOODS STOREがお店としてみなさまに伝えたい至上命題。ただメイドインUSAの商品を並べるだけでなく、カルチャーに根ざしたリアルなアメリカンスタイルをお届けするために東京に店舗を構えています。旗艦店としての立場で取り揃えるINDIVIDUALIZED SHIRTSでもお伝えできることは数多くありますが、今現在の、そして古くから続くリアルなアメリカを表現するにはもっともっとさまざまな部分を切り取らなくてはなりません。

2020年の秋にスタートしたUSONIAN SPORTSWEAR(ユーソニアンスポーツウェア)。SPORTSWEARとは、アメリカ英語で主にカジュアルウェアを指しています。カタカナで書く機能的なスポーツウェアは、ACTIVEWEARと呼ばれることがほとんど。

USONIAN SPORTSWEAR、素直に訳して「アメリカ人のカジュアルウェア」。オリジナルのタグを付けるからこそ、日本的解釈のアメカジプロダクトにならないように。工場やブランド、あくまで作り手主導でリアルなアメリカの歴史を呼び起こします。ロゴに関してもアメリカでのデザインにこだわりました。ニューヨークに拠点を構えるウールペナント・フラッグのメーカー、OXFORD PENNANTにお願いして、古き良きアメリカとユーソニアングッズストアらしさが同居する素晴らしいデザインが誕生しています。

そんなユーソニアンスポーツウェア、この3年でいくつかのモデルを世に送り出してきましたが、その主役はやはり「アルパカニット」にほかなりません。


今年も帰ってきました!

お披露目から3年連続のリリースとなるアルパカのセーター。ありがたいことにそのスタイルが受け入れられて、素材に関しての詳しい説明をしてこなかったわけですが、今さらながらにアルパカとはどんなものか?

アルパカは万能な獣毛

素材の特徴をより深く理解するには、そもそも動物としてのアルパカの生態にフォーカスする必要があります。南アメリカ大陸原産のALPACA(アルパカ)は、ラマやビクーニャと近縁なラクダの仲間。今日ではアメリカやヨーロッパでも見られるようですが、主にはペルーやボリビア、アルゼンチン北部といったアンデス山脈の高原地帯で放牧される家畜です。

放牧される地域は海抜3500から5000mにも及ぶ高山地帯。当然気象条件は過酷で、昼夜の気温差は40℃にもなるそうです。改良品種であるアルパカは、そんな環境でも累代できるように適応。体毛の一本一本に空気を溜め込む機構を有し、寒暖差から体を守ります。


ユーソニアンスポーツウェアではボリビア産のアルパカを使用

アルパカを飼育する現地人は古来よりその体毛を衣類目的で加工利用してきました。ネットで調べると食用でもあったようですが、その文化は今でも続いているのか……?アルパカの毛の特徴は保温性だけではなく、繊維表面の凹凸の少なさにも言及しなければなりません。これが衣類でどんなプラスの要素を生み出すのか。

同じく高級獣毛に位置付けられるカシミヤ(主にアジア圏の高山地帯で放牧)と比較すると、アルパカの毛は極めて太く直毛。必然的に一本の毛が細いカシミヤのほうがハイゲージで編まれる傾向にあるので暖かくしなやかなニットウェアになることが多いですが、凹凸がなくストレートなアルパカの毛はカシミヤ以上に毛玉になりにくく、丈夫で、水にも強いという武器を持ちます。

水に触れても保有する性能が低下しにくいということは、同時に汚れや臭いの沈着を抑えられるという意味でもあるわけです。

Ben Hogan and Arnold Palmer in the 1960’s

このように丈夫で優れた自然機能を持つアルパカは、現代のような最先端素材が存在しない時代に、前述した「スポーツウェア」で広く用いられることになります。中でも、スタイルとしてアルパカセーターを定着させたのがアメリカのゴルファーたち。当時の写真を探してみると、ベン・ホーガン、アーノルド・パーマーなど名だたる名プレイヤーがこぞって同じスタイルの幅広短丈なニットウェアを纏っています。

ゴルフシーンで広まったアルパカニット

中でもアーノルド・パーマーの影響力はスポーツ、ファッションの両面で凄まじく、アメリカのスポーツニットウェアメーカー、ロバートブルースは彼の名を冠したブランドを立ち上げるほどでした。


Old ads for “The Arnold Palmer” (ROBERT BRUCE)

とはいえアルパカは現在ですら生産量がカシミヤの10分の1とも言われる希少素材。上の広告のように安価なウール(羊毛)とのブレンドが多く、後年にはビジュアルはそのままにアクリル製へと切り替わっていきました。虫食いにならず手入れも簡単な化学繊維のシェアが広まるのは当然かもしれませんが、自然繊維だからこそ味わえる温もりは捨てがたいものです。

アーノルド・パーマーの熱狂的な人気も手伝って、ゴルフの枠を飛び越えて当時のアメリカで流行となったアルパカニット。60年代当時にアメリカの紳士用品店向けにニットを輸出していたのが、アルパカの本場南米はボリビアのニッティングファクトリー。なんとあまりに運良くこの工場と繋がることが叶い、ユーソニアンスポーツウェアのアルパカセーターが誕生したという経緯です。そのためお届けするのは100%リアルアルパカ、そしてメイドインボリビア。自信を持って送りだす本物です。


Ben Hogan wears a Pullover Sweater in the 1950’s

アップデートする今冬のセーター

個人的な好みのど真ん中でもあるこの手のジャンル紹介はどうしても前置きが膨らんでしまいます。お待たせしすぎました。本題の今冬入荷モデルを見ていきましょう!


ARNOLD SWEATER JACKET in BRICK
27,500 in-tax

カーディガンタイプのモデルネームはアーノルド・パーマー氏に敬意を込めて引き続きARNOLD SWEATER JACKETです。ゴルフセーターらしい短い着丈と動きやすさを重視したゆとりのある身頃。はじめて興味を持ってくださる方はぜひともディテールに注目してください。パイピングを施した広めのVゾーンや、見かけることの少ないサイドアジャスター、スポーツウェアだからこその意匠が詰め込まれています。


ゴルフセーターのアイコン、サイドアジャスター

実は昨年もオレンジというカラーネームで近しい色合いのセーターをリリースしていますが、今回選んだのはさらに深みのあるまさにブリック。ゴルフセーターのオリジナルとも言える60年代ごろのヴィンテージを参考にしつつ、実用にも長けたカラーをチョイスしています。セーター「ジャケット」と名付けたとおり、カジュアルな気分で羽織れる身頃のゆとりがアピールポイント。そのため、ショートとロングの2サイズをご用意していますが横幅は変わりません。


ARNOLD SWEATER JACKET in BROWN
27,500 in-tax

ブラウンはFW21より継続でリボーン。昨年はありがたいことに即完だったので、とくに前回買い逃した方のお手元に届くと最高に嬉しいです。ちなみにわたし自身も悠長に構えてブラウンの売り切れを悲しく迎えてしまった一人。この冬は店頭でご案内する分とは別に注文をつけたのでみなさまと一緒にリッチなチョコレートブラウンを楽しむつもりです。


HOGAN V-NECK SWEATER in BROWN
26,400 in-tax

アーノルド・パーマーと肩を並べる名手、ベン・ホーガンが好んで選んだプルオーバータイプのVネックセーター。横にゆったり縦にコンパクトなバランスはカーディガンと同じですが、こちらのモデルに関してはシルエット自体をマイナーチェンジ。スタイルの肝である横へのゆとりはそのままに、着丈を見直してやや短めの設定としています。よりクラシカルで、イメージするリアルに近づくように。

浅すぎず深すぎず、絶妙なVのフロントデザイン。アルパカの力強くもしなやかなタッチと、ざっくりとした表情を持つパール編みとの相性が抜群です。


長いリブは最高にクラシック

今日のセーターから考えると明らかに短すぎる着丈と、長くとられた裾と袖のリブ。こういったヴィンテージ由来のディテールが、シャツやチノパンといった同じく古くから愛されるもので作るトラッドをよりリアルなスタイルへと昇華させるのです。

巷で探せば2倍も3倍もするアルパカニットをこの値段でお届けできるのは、生産者である工場と直接やりとりできているからこそ。下手にブランド料が上乗せされることなく、ものとしての価値そのままの金額でご提供できるのもUSONIAN SPORTSWEARの強みです。

実はこの冬のユーソニアンスポーツウェアにはまだ続きがありまして、そちらも真のアメリカを紐解くにはあまりに重要な1ページ。おそらくはみなさまにお楽しみいただけると思いますので、期待してお待ちください。

本日のご紹介したセーターのオンライン掲載は現在準備中。まずは売り切れる前に店頭でどうぞ!

ショーゴ

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2022/11/13