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MADE IN PORTLAND: SETTLEMIER’S

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SETTLEMIER’S
1990年にGLORIA SETTLEMIERによってポートランドで設立した、VARSITY JACKET PATCH を製造する家族経営のブランドです。
SETTLEMIER’S の創業は1990年ですが、ルーツはGLORIAの両親DOROTHYDALEが創業したNELSON’ JACKETSというブランドで、1960年代に SETTLEMIER’S と同じポートランドで創業しました。GLORIAは両親から引き継ぐ形で1990年に SETTLEMIER’Sを立ち上げ、現在はGLORIAの息子AARONとその妹HEIDIによって昔と変わらぬ形で3代目に引き継がれています。

すっかりUSONIAN GOODS STOREの定番となりました、秋冬のアウターと言えばなSETTLEMIER’S。取り扱い3年目となる今シーズンの別注も含めて、バリエーションが豊富になってきたこのタイミングでフルラインナップを改めてご紹介します。

まずは、店頭のアウターで(おそらく)もっともご試着いただく回数の多い今シーズンのVARSITY JACKETからいきましょう。

CADET’S VARSITY 62,700 in-tax

ブラック・ゴールド・グレーの配色は、ヴィンテージ好きな方ならお気づきであろうUSMAカラー。UNITED STATES MILITARY ACADEMY(米陸軍士官学校)、通称WEST POINTの設立は1802年、アメリカ最古の士官学校のスクールカラーからアイデアをもらって誕生したのが、今年のジャケット。カデットというのは、士官学校に通う学生のことを指し示しています。

胸にWEST POINTのワッペンが縫い付けられ、袖にはスクールカラーの三本線。年代を感じるハーフジップのウールセーターですが、実際にCADETに支給されていた練習着もやっぱり同じカラーリング。

ひねりを利かせたのはカラーリングだけではなく、フロントにはスタジャンらしいスナップボタンではなく掛けボタンを採用。古い年代のVARSITY JACKETに見られる、いわゆる「ボタスタ」なデザイン。見えない部分ですが内には中綿のキルトライナー、丈もほどほどで軽さのある見た目ですが、実は真冬に活躍するダウンジャケットのライバル。

襟もまた同じく、いかにもスタジャンなニットリブではなく、スポーティ過ぎない共生地ウール。ボタンの仕様と合わせてクラシックな雰囲気を纏った、スタジャンとスポジャケの中間に位置するようなウールジャケット。結果的にUSMAの配色も都合よくシックな印象で、幅広く使いやすいVARSITY JACKETに仕上がっています。

そして肝心のウールは24オンスのPENDLETON。SETTLEMIER’SとPENDLETON、規模で言えば大きく違いますが、ポートランドが拠点だという共通項が両者を引き合わせたのでしょう。遠く離れたアメリカの街の、「同郷のよしみ」を日本で味わえる、僕はこれが本当の意味でのアメリカ製だと思っています。

CADET’S VARSITYがクラシックなジャケットなら、こっちはとことんスポーティ。

COUPE VARSITY 80,300 in-tax

袖がレザーでボディがメルトンの往年クラシックスタイル。普遍的なブラックのTHE・スタジャンはカーレーシングジャケットがモチーフです。一見白黒モノトーンですが、よく見ると肩部分に赤い編み込みが。先ほどのCADET’S VARSITYは38、40、42と3サイズでの展開ですが、こちらは大きく44ワンサイズ。多少大きくてもざっくり着てみてください。カーレーサーさながらにエンブレムやパッチでカスタムするとより愛着が湧きそうな予感。

VARSITY JACKET、AWARD JACKET、スタジャン、色々言われて定義も難しいこの手のジャケットですが、少なくともSETTLEMIER’SはVARSITY JACKET=24オンスのバージンウールボディと定義しています。専業でやっているからこそ、流行りでモノを作るブランドではなく、地元で愛されるメーカーだからこその信念、拘り…憧れてしまいます。欲しくなります。

CADET COAT 60,500 in-tax

CADET COATもまた、米軍の士官学校に支給されるウールのコートのことで、一重のメルトンウールにフード、ジップフロントの非常にシンプルな作りのものです。ただし実際のヴィンテージものだと、前述の通り一重のウールなので風はよけられるものの寒い。冬はひたすらに寒い。そして袖の内側にはリブが付いていて結構邪魔くさい。と、実物はこんな感じで微妙に使い辛いので、こちらもUSONIAN仕様でSETTLEMIER’Sに作ってもらいました。

横に大きいシルエット、24オンスウールにキルトライナー、袖口はリブではなくスナップボタンカフ。ジャケットの上から、オーバーコートでサマになるデザイン。色はマルーンとネイビーの2色、どちらも非常にオールドアスレチック。バージンウールならではの艶っぽさも相まって上品な雰囲気です。

最後にご紹介するのは、型からUSONIAN GOODS STOREで特別注文した「SIDELINE COAT」。

SIDELINE COAT 66,000 in-tax

前述したCADET COATより長くとられた着丈、たっぷりとした身幅と重みのあるフード、VARSITY JACKETをリスペクトしたスナップボタン、そのデザインソースはまさにアスレチックの世界。

サイドライン、と言うのはフィールドスポーツ全般における、文字通りフィールドの横のラインを指します。特にアメリカンフットボールでは選手たちが待機している場所にあたるわけですが、攻撃と守備で選手が総入れ替えになるアメフトではここで過ごす時間も長く、身体を温めておくために必要になるのが写真のような羽織もの。

脱ぎ着が容易でない防具を着ているので、その上から羽織れるものでないといけません。そんな時に活躍していたのが、フード付きでスナップフロント留めの袖のないケープ。とにかく寒さを凌げればいいので、小細工は必要ないんです。古いものだとウール、近年だとナイロンで作られているこのケープですが、このバッサリ適当に着られる感じがカッコイイ。でも袖がないのは不便すぎる。

という視点で生まれたのがこのSIDELINE COAT。アスリート用のコートがモチーフなだけあって、スポーティにまとまります。スポーティ、つまりカジュアル。何と合わせても成立するバランスの良さです。色展開はCADET COATと同じくマルーンとネイビー、どちらも最高です、迷わせてしまいごめんなさい。

もう一つ特徴的なディテールが腰元のパッチポケット、口が斜めに切られたD型のパチポケは非常に手を入れやすく、ハンドウォーマーとしての役割を存分に果たします。40年代以前のウールジャケットに見られるデザインです。

アメカジな雰囲気の格好にも、スーツスタイルのオーバーコートにも、一着持っていればどんな日でも活躍するアスレチックなウールコート。自分の店の商品を良く言いすぎるのも嘘くさいかもしれませんが、控えめに言っても名品中の名品です。全てはSETTLEMIER’Sがポートランドで仕立ててくれたからこそ。

SETTLEMIER’Sを利用するのは、近隣の大学や高校などのスポーツチーム、US VETERAN と呼ばれる退役軍人の会や、カークラブチーム、バイククラブなど様々な人や団体。そこに色をつけるのは着る人それぞれで、最高品質の”ボディ”を提供するのが彼らの仕事。ファッションではない部分のカルチャーが生きる場所。それをみなさまにも知ってもらいたくて、我々USONIAN GOODS STOREもいくつかのアメリカを解釈して味付けをしました。いつ着るか、何と合わせるかはみなさま次第。ぜひ店頭で本物のMADE IN USAを体感してください。

ご来店お待ちしております。

ショーゴ

2021/11/07

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