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MASTERPIECE OF THE IVY LOOK, “ARGYLE”!
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こんばんは、ショーゴです。遅い時間の更新になりましたが今夜も重要なトピックを。
代表的なものだけを挙げてもタータン、シェパード、グレンチェックと、パターンの宝庫で知られるスコットランド。余裕があるときにそれぞれの歴史にも迫りたいところですが、今夜焦点を当てるのは「アーガイル」。生まれはスコットランドでありながら、アメリカンスタイルを愛する我々にとってあまりに馴染み深い格子柄です。誕生の背景や沿革には諸説ありすべてを断定はできませんが、紐解ける範囲でルーツを辿るとしましょう。
スコットランド生まれニューヨーク育ち
ダイヤが積み上がるように色が切り替わる独特なパターンが生み出されたのは、一般的になんと1400年代だとされています。スコットランドでは民族や一族のアイデンティティを示すものとして古くからハウスタータン(日本でいう家紋に近い?)を定める文化があり、スコットランドはアーガイル・シャー地方の名家が用いたこれを起源とする説が有力なのです。15世紀とは…もはや古すぎて世界史に詳しいわけでもないので明瞭にイメージできませんが、とにかく長い歴史を生き抜いたトラディショナルな柄だという事実に間違いはありません。

Old American magazine for young men in the 1948 (The Art of Manliness)
他のタータンチェックと同じように貴族のあいだや王室で用いられたアーガイル、同じくスコットランドで紳士の嗜みとして興隆したゴルフのソックスで用いられたのをきっかけに、イギリスでは靴下の柄として一般的なものとなりました。1940年代、このブームは海を渡ってアメリカへ。たとえばボタンダウンにVネックのセーター、レザーシューズといったアイビールックの定型に欠かせないピースとして市民権を獲得していくのです。

At the football field in the 1950’s (The Art of Manliness)
こんにちにおいても、アイビールックの一要素としてイメージされるアーガイルソックス。アメリカ国内での信用を確固たるものにした話として、当時のブルックスブラザーズ・ブラザーズ社長ジョン・C・ウッドがアーガイルソックスに目を付けて輸入、アメリカの小売企業としてはじめて販売したエピソードはあまりに有名です。東海岸で一大ブームとなったブルックスのアーガイルソックス、この製造を請け負っていたのがロイヤルワラントを持つ英国老舗のニットメーカー「コーギー」であるというのも有力な説。
コーギーがつなげるアーガイルとアメリカ
ブルックス云々の話は別にしても、実際に40年代後半には生産の9割以上が対米輸出用だったというコーギーのソックス。ちなみにコーギーソックスを製造するこの会社の正式名称はCorgi Hosiery Limited(ホージリー=靴下)、今でこそ幅広くニットウェアを手がける彼らですが、その歴史のはじまりは靴下の製造にあるのです。

Old Corgi factory (Corgi)
炭鉱で働く労働者のために暖かいロングソックスを履かせたいという思いで1892年に誕生したコーギー。その功績は説明するまでもないかもしれませんが、チャールズ皇太子も愛用したハンドメイドのニットウェアとソックスを今でも同じスタイルで作り続ける希少なメーカーです。
話は重複しますが、40年代以降にアメリカ東海岸で流行したアイビールックにおいて、ソックスにセーター、カーディガンとさまざまな場面で欠かせないパターンとなったアーガイル。少なくともこのきっかけの一端を担うのがコーギーだということは覚えておきたいポイントです。ともなれば、真のアメリカを追い求める我々としては、アメリカンアーガイルのオリジンであるコーギーのニットを取り扱いたいと願うのは必然。
CORGI × USONIAN SPORTSWEAR
アメリカンスタイルを語る上でけっして無視できないアーガイル。しかし、リアルなアメリカンプロダクトを届けたいというフィルターを突破するものに長く出会えないでここまで来ました。そんなわけで、ユーソニアングッズストア7年目にしてはじめて取り扱いが叶うアーガイル、それはコーギーのニット!!!

CORGI × USONIAN SPORTSWEAR
4 PLY WOOL VEE ARGYLE PULLOVER
AMERICAN NAVY
110,000 IN-TAX
使える色全部使っちゃおうというアメリカ的詰め込み精神(古い年代のヴィンテージでよく見かけますね)と、オーセンティックなグレーとネイビーのボディ選び。珠玉の2カラーでリリース!
コーギーのセーターは編地の中で糸を切り替えて柄を作り出すインターシャという手法を採用。編める柄の数や糸色に限界のあるジャカードとは似て非なるものです。

CORGI × USONIAN SPORTSWEAR
4 PLY WOOL VEE ARGYLE PULLOVER
FLANNEL GRAY
110,000 IN-TAX
ニットウェアの名門コーギーのセーターというだけでもかなり高揚しますが、アメリカンスタイルという視点で、ユーソニアンスポーツウェアという切り取り方で楽しんでいただけると嬉しいです。縦に短く横に広く、そしてとにかく長いリブを擁するクラシックスタイルは先にご紹介したアルパカセーターと変わらずですが、特筆すべきはその素材。

Lamb in the Geelong region of Australia (Corgi)
ラムウールという言葉に聞き馴染みのある方は多いでしょう。広義に羊の毛を意味するウールと差別化するように、生後半年前後のメリノ種(世界で最も多く飼育される羊種)から採れた毛だけを指す言葉です。このラムウール(≒メリノウール)はオーストラリア産のものが良いとされていますが、その中でも最高峰の品質だと謳われるのがジーロン地方で育てた羊から刈り取る「ジーロンウール」です。カシミヤも有名なコーギーですが、今回はこのジーロンウールを100%でチョイス。

とにかく柔らかくて暖かい!
最高品質と評価されるそのすべてを味わうには様々な条件で着て経年変化を見守る必要がありますが、圧倒的な暖かさと手触りの柔らかさを実感するには数分の試着で十分です。店頭で着ていただく以上の説明はないので詳しい言及は控えますが、とにかく名実ともにすばらしいセーター。ソックスに遅れて生産を始めたと言っても、1960年代には原型となるハンドフレームのニットウェアを手がけていたようで、長い歴史を生き抜いた技術力には感服するだけです。

CORGI
ARGYLE SOCKS
3,960 IN-TAX EACH
真髄を味わうにはやはり。ウール/ナイロン混紡のアーガイルソックスももちろんメイドインウェールズ。コーギーではソックスに使う羊毛もメリノ種にこだわっているようです。ユーソニアングッズストアの性質上、ブランドというよりメーカーな立ち位置の企業と関わることが多いですが、本物のものづくりを成立させるためのこだわりに毎度驚かされます。このコーギーも例外ではなく、彼らのクラフトマンシップを純度100%で感じたい方はぜひともオフィシャルサイトへ!

Argyle in 1980’s L.L.Bean catalog
古いアメリカンアウトドアのカタログを資料として保管しているのですが、80年代のエルエルビーンにコーギーソックスとほぼ同じ配色のアーガイルを発見!たまたまですがこちらもラムウールのようです。

CORGI
PLAIN RIB SOCKS
3,520 IN-TAX EACH
ドレススタイルに欠かせないロングホーズももちろん入荷しています。こちらは75%コットン25%ナイロンで自然繊維の風合いと強度が共存するソックス、カジュアルなものとは別で必携なアイテムです。
さて、我ながら熱のこもったブログになりました。コーギーにビッグリスペクトで終わろうと思っていましたが、ここまで長編になってしまったのでどうせなら一気にこちらもご紹介しておきましょう!
60年代の流行、グラデーション
つい先日ブログをアップしまして、ありがたいことにすでに歯抜け状態なアルパカゴルフセーター。その話の続きをしなくてはなりません。前回を未読な方は必ずこちらからチェックしてください。アルパカの続報は、コーギーの正統派なそれとはベクトルの違ういわばアメリカ的に進化を遂げたアーガイル!

USONIAN SPORTSWEAR
HOGAN V-NECK SWEATER
26,400 IN-TAX
ヴィンテージがお好きな方であれば、おっ!と反応してくださるかもしれません。1960年代ごろのアメリカでとにかく流行りに流行ったグラデーションパターンのセーター、先日ご紹介した無地のそれ同様に、当時アメリカにニットウェアを輸出していたボリビアの工場に依頼して形にしてもらいました。アーガイルだけでなく、ボーダーやギザギザなどさまざまなパターンでグラデーションのヴィンテージが見つかるわけですが、100%アルパカは見たことがありません。
スタイルは当時そのままでありながら、現代だからこそ成しえる組み合わせ。正直ビジュアルも想像以上で、手元に届いた瞬間の興奮度は一番だったかもしれません。生産背景まで含めてクラシックなアメリカンスポーツウェアの雰囲気をまといながらも、一語一句コピーしたレプリカではない、このバランスが良いのだと共感してくださる方がいれば幸いです。

USONIAN SPORTSWEAR
ARNOLD SWEATER JACKET
27,500 IN-TAX
コーギーもアルパカも、明日の12時には店頭でスタンバイです。無地のアルパカに関しては売り切れ間近、アーガイルシリーズも例のごとく数は少なめなのでお早めに。我ながら悩めるラインナップだと思います。どうぞコーヒー片手に店頭で!
2022/11/18
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