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TAILORING MEETS SURPLUS: MILITARY x INDIVIDUALIZED

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まだまだ日中は暖かい日が続いていますが、スウェットシャツやセーターが充実してきた店内にいるとすっかり気分は秋冬です。本格的な寒さを待ち焦がれる中、そんな気持ちをさらに煽るようなミリタリーウェアが到着しましたのでブログを書いています。

ご存知の方が多いであろうモノをただお見せしても面白くないので、「いつものシャツ・ジャケットスタイルに合わせて」というテーマでご紹介させてください。ちなみに揃えた軍物は全てデッドストックのMADE IN USA、リアルなミリタリーものです。

まずはすぐにでも使えそう薄手のフリースジャケットから。


HALYS POLARTEC JACKET 17,380 in-tax

米軍への納入実績があるHALYS(ハリーズ)より、高機能フリース素材であるPOLARTECを用いたフルジップタイプのジャケット。少しマットな雰囲気になるように、オリーブのツイルシャツにザクザクとした質感が特徴的な生シルクのタイを合わせました。ジャケットは見ての通り表にロゴなどはなく非常にシンプルなオールブラック。

それもそのはず、基本的に軍用品においてのフリースの立ち位置はレイヤリングシステムの内側にあるので、下手な装飾や腰ポケットは必要が無いのです。その代わりに、首元までしっかり防寒出来る立ち襟のフルジップ、そしてこの上にジャケットを着ても手が入る胸の位置にだけ便利なスモールポケットが。薄手だけど毛足が長くて暖かい、シンプルだからこそ使える幅の広いフリースジャケット。

続いてもアメリカ製のフリースジャケットですが、これはかなり知名度も高そう。


USMC PULL OVER FLEECE 10,780 in-tax

近年特にメディアで取り上げられることも多くなっているように感じる、USMC(米海兵隊)のプルオーバーフリース。やはりこの上にシェルを重ねて防寒することを想定されているので、上下にしっかり長めのデザイン。それのバランスがシャツに合わせると意外にも悪くない。

こちらのコントラクトは米PECKHAM社、さきほどのHALYS同様に米軍関係への納入で実績のあるメーカー。そしてフリース素材も先に同じくPOLARTEC。コヨーテカラーがとても美しく、カイが選んだようなマルチストライプとも嫌味なくマッチング。

ファッションというフィールドにおいては一枚で着ることも多いフリースですが、本来の土俵であるミリタリーやアウトドアでは間違いなくシェルの内側にライナーとして着るもの。本格的に寒くなれば、この後にご紹介するようなナイロンジャケットを羽織って防水防風、中に着たフリースで防寒してパーフェクト。環境や好みでご自由にレイヤリングしてみてください、お洒落とはまた違った、洋服の楽しみ方がそこにもあるはずです。


ECWCS GEN3 LEVEL7 33,000 in-tax

さて、少々先取りにはなりますがヘビーアウターです。みなさま聞き馴染みのあるECWCSはExtended Cold Weather Clothing Systemの略称で、直訳すると拡張型寒冷地用衣料方式。従来のミリタリーウェアにアウトドア的な高機能要素を加えて、1980年代頃に生まれたシステムです。

タグを見ると、この個体は01年度会計であることが分かります。いわゆる近年物にはなりますが、冷静に考えると20年前に製造されたデッドストック。そこまで詳しくはなくても、時代を想像しながら状態が良いミリタリー物を見るとテンションが上がります。

LEVEL7というのは前述したレイヤリングシステムの段階を示しており、最も外側に着る最強防寒、防水の一枚。格納型のフードも装備しており、耐水性はもちろんのことダウンジャケットにも負けない、もしくはそれ以上の防寒性。

ミリタリーらしくフリースであったり、アメカジ的にスウェットシャツの上に着るのも勿論良いのですが、提案したいのはジャケットスタイルに対してのオーバーコート的な着方。

中に着たのは今季のINDIVIDUAIZED CLOTHINGよりグレーのフランネルブレザー。LEVEL7はMEDIUM-REGULARで身長170cmに対してはややゆったりですが、これがオーバーコートとして使えばジャストサイズ。真冬でも少々暖かすぎるくらいかもしれません。ベースレイヤーには、LIFEWEARのタートルネックTシャツ。このくらい気軽に着られるタートルって意外とないんです。

お次は難燃性のアラミド生地で作られた、防風・防寒・防燃?の三拍子そろった、米軍衣料WILD THINGS TACTICALのジャケット。火の中につっこんでいくことになる状況はそうそうありませんが、オーバースペックに興奮してしまうのが、洋服好きの性。

ミリタリーウェアはスペックばかりにどうしても目が行きがちですが、コヨーテブラウンの冬のジャケットとして、単純に取り入れてみてはいかがでしょうか。ダークトーンが多いミリタリーウェア、こうしたブラウンのジャケット/コートは比較的レアです。


WILD THINGS TACTICAL SMOKING JACKET 74,800 in-tax
INDIVIDUALIZED SHIRTS CONSTRUCTION WORKER POPLIN IN ORANGE 27,500 in-tax

さて、本日ラストは一番のおすすめです。


USCG PULL OVER PARKA & LINER 48,400/19,800 in-tax

USCG(米沿岸警備隊)納入モデルのジャケット、珍しいネイビーのゴアテックス製。丈も長くこちらもオーバーコートとしては非常に使い勝手が良いです。サイズはXL-Sのみ、バサッと大きく羽織りましょう。

製造は軍納入品においてトップクラスのシェアを誇るPROPPER。この手のミルスペックアウターは模造品も多いですが、メーカータグ付きのデッドストックですのでご安心ください。

ゴアテックスのシェルに、ポーラテックフリースのライナーがファスナーで取り外し可能な本格防寒仕様。個別で販売も可能ですが、2つが合わさってこそ真価が発揮されるので是非セットでご検討ください。

もちろんフードも付いてます。何年も軍物のブームは続いていますが、やはり人気が高いのはオリーブやコヨーテといった”らしい”カラー。ネイビーのシェルは街中で人と被りにくいでしょうし、日常使いにはこれ以上無いスペックです。

本日はミリタリーウェアのご紹介でした。高機能なミルスペックで普段のカジュアル・トラッドスタイルをアップデートさせましょう。それではご来店お待ちしております。

ショーゴ

 

2021/09/30

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