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SIERRA DESIGNS: THE DAWN OF THE AMERICAN OUTDOORS

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チャンピオンのスウェットシャツ、リーバイスのジーンズ、オールデンのドレスシューズ、インディビジュアライズドシャツもここへ仲間入りできれば嬉しいですが、これらはアメカジ、もしくはアメトラのスタンダードとして絶対的な地位を築く定番。

今夜ご紹介するシエラデザインズのマウンテンパーカーは、間違いなくこの並びに割って入ります。

誰しもが知るこのブランドの誕生は1965年。西海岸で起きたバックパッキングブームを牽引するように、カルフォルニア州はリッチモンドに拠点を構えました。創業者のジョージ・マークスとボブ・スワンソンはヒッピームーブメントに憧れるバックパッカーで、カルフォルニアのスキー用品店で共にカタログ販売とマーケティングを学んだ筋金入りのアウトドアマン。設立からたった3年後の1968年には今に続く「MOUNTAIN PARKA」をリリースしています。


1970’s Sierra Designs catalog

寝袋、テント、アウトドアギアを幅広く手がけて加速的に成長したシエラデザインですが、アメリカ屈指のアウトドアブランドへと押し上げたのはやはりマウンテンパーカの大ヒットでした。当時としては革新的なディテールが詰め込まれたアウターでしたが、その代名詞はなんといっても「60/40 CLOTH(ロクヨンクロス)」でしょう。

タンのライニングにデカデカと縫い付けられた60/40の織りネーム。経糸にコットンを60%、緯糸にナイロンを40%用いた衣料用生地の商標であるロクヨンクロス、コットンの膨張とナイロンの圧縮で風と水を防いでしまおうという考え方。これだけ聞くとあまりにローテクな感じがしますが、実際にはなかなかの防風防水性能を誇るので自然繊維の働きも侮れません。正確な割合は58/42らしく、四捨五入してキャッチーなブランディングに成功したのはアメリカらしい逸話です。

当時のカタログを探しても、主役はいつだってオレンジです。


MOUNTAIN PARKA IN ORANGE
55,000 IN-TAX

アウトドアど真ん中なアイテムではありますが、トラッドなスタイルとも相性が良いのはコットン混じりの素材だからこそ。着古すほどに色ムラが目立ち風合いが増してくるのも長く愛される所以ではないでしょうか。

フロントに備えられた4つの大ぶりなポケット、中に着たセーターなどをしっかり覆い隠せる長い着丈。さらに細かい部分に目を向ければ裏地のタンの明るさや、グレーのファスナーレールまで、50年前とほとんど変わらないオーセンティックなスタイルを楽しむことができます。余談ですが、当時はあまりの人気に模造品で溢れかえったというシエラのマウンテンパーカー。古着好きは納得のエピソードかもしれません。


MOUNTAIN PARKA IN GREEN
55,000 IN-TAX

わたしはらしくアウトドアな組み合わせを選んでみました。ネルシャツにスウェットシャツ、パンツはウールで足元にモカシン。もちろんすべてアメリカンブランドです。個人的な話ですが、人生ではじめて手にしたメイドインUSAは中学生の時に親戚にもらったシエラのマウンテンパーカーでした。今では小さくて着ることはありませんが、捨てることができず実家に保管してあります。


MOUNTAIN PARKA IN MIDNIGHT
55,000 IN-TAX

いかにもアメリカンなオレンジとグリーンに対し、いくらか都会的な印象のネイビー。街着としてはもっとも活躍させやすい選択肢かもしれません。3色どれもが創業当時から定番としてカタログに載り続ける定番。実際に店頭で着比べていただけると嬉しいです。


The Deer Hunter (1978)

ディア・ハンターでデニーロが羽織っていたのも4ポケットのクラシックなマウンテンパーカ。衣装も物語も最高の映画です。観たことがない方はこの機会にぜひ。

みなさまのご来店心よりお待ちしております。

ショーゴ

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2022/09/29